オリジナル小説

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キロは、厳しい仕事ながらも職場慣れしてきて、仕事が楽しいと思えるようになってきた。



キロ「給料も出ないのに、命を懸けなければならないどこかの苦行に比べれば天国だなぁ」
使い魔「なんか言いました?」
キロ「はは、また見つかったらつまみ出すぞぉ?」
使い魔(さわやか過ぎて気持ち悪い・・)



社長(・・・・若いころ下働きをしていたことを思い出す・・・私はたくさん頑張ってきたんだな・・・私は、私は、)
社長と名乗る人物が涙を流しているのが見えた、
キロはチクチクと良心の呵責を覚えたが、見て見ぬふりをした。




人が地位を失うということは、往々にしてあることなのだ。
前の仕事を首にされたキロのように
社長もまた、例外ではなくその理由が悪魔というだけなのだ。きっと・・・





上司「はは、君なかなか、頑張ってるじゃないか、明日は給料日だし、特別ボーナス出そうかな」
キロ「ええ、本当ですか(やったぁ)」
働き始めて7日間、本当にキツかったけどようやく報われる時が来たんだ。



・・・・・



元社長「良かったですね、褒められていたみたいで」
キロ「え、ええ」
社長はまだ、若干ブルーであった。
キロは微妙に心苦しかった。
キロ「そうだ、初給料でおごりますよ、自分の方が先輩なのに、いろいろと仕事の手順とか教えてもらって世話になってるし、」
元社長「ええ、そんな悪いですよ」


「え、それじゃあ、俺も」
「わたしも」


キロ「新人にたかるなーーー!!!」



・・・



夕刻、
最後の最後にきつい仕事
やっと終わって仕事上がり
倉庫から出ようとしたその一瞬
キロは、自分に何かがからみついて自分から何かが抜かれるのを感じた、
抜かれたあと、大きなトカゲが倉庫の奥に走り去るのが見えた。



キロ(これって、まさか・・・)



「こーら!部外者が倉庫に入ったらいかんだろう!!!」
キロは顔が真っ青になった。