オリジナル小説

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【悪魔について】
悪魔とは、長年、魔力に侵された生物や物質が至る状態のことである。
魔力とは、人々の負の心から生み出され、いたるところに蔓延している。
悪魔とはいわば、魔力をため込む風船の外側の部分である。
魔力を持った悪魔は魔術を行使して自分の欲望を満たす。
悪魔は不死であり、体を粉々にされても復活する。



【白い剣について】
キロが持っている剣
悪魔に唯一対抗できる武器
悪魔は使用できない。
白い剣で悪魔に傷をつけると傷口から白い剣が魔力を吸収する
魔力を抜かれた悪魔はしぼんだ風船のように弱体化して、
新たに魔力を吸収して復活するまで、活動できなくなる。
吸収した魔力は、白い剣を通して使用者の心臓に蓄積され、使用者の寿命を1年程度に縮める。
アーシェのように稀に魔力に適合して自身の体を悪魔に変質させるケースがある。





カーニさんからわずかばかりのお金をもらって
久々に人間らしい食事をとった。

ぐすん
キロ「やっぱり、いいな、働いて報酬をもらうって」


ふと見るとさっきまで一緒に食事を食べていた使い魔がいなかった。
キロ(あれ、どこ行ったんだ?)




使い魔「痛てて、だれですか?いきなり引っ張って、こんなところまで連れてきて」
アーシェ「久しぶりね、使い魔」
そこに立っていたのは、かつての主人である天使と名乗った銀髪の少女だった。


使い魔「ひっ・・・こっちへ来てらしゃったんですね。」
アーシェ「ちょっとやりたいことがあってね。」


使い魔「・・・で、元ご主人様何か御用ですか?」
使い魔は怯えていた。
アーシェ「ずっと見ていたわ」
アーシェは使い魔のほっぺたを引っ張った。
アーシェ「キロに悪魔退治をさせようとしたでしょう?」


使い魔「ええ、てっとり早く儲かると思いまして・・どうして、怒っているんです?」


アーシェ「・・・・・・」


アーシェ「キロに恩返しがしたいの」
使い魔「・・・・お礼参りの間違いじゃないんですか?」
アーシェ「私のせいで彼にはいろいろ迷惑をかけたし」
使い魔「・・・・大丈夫ですよ。仕事を首にされる原因作ったり、寿命を1年にされたり、わき腹刺されたりしたけど、気にしてないってキロさん言ってましたよ。」
アーシェ「・・・」
使い魔「・・・」
アーシェは使い魔のほほをさらに思いっきり引っ張った。