オリジナル小説
悪魔祓い・・・
キロはピンとこなかった。
キロは人生のほとんどを誰かの選択によって生きてきた。
幼少のころは、孤児院のマクセル院長
カルデラでは、兵士長
警備兵を首になってからは、天使
といった具合だった。
キロ「・・・って具合だったから」
使い魔「あなたってひとは本当に・・・」
それは、本当に危険なことだったと今になって思う。
天使のいうことを聞いて、悪魔を退治して、カルデラの国を滅ぼしかけたんだから・・・
使い魔「・・・・」
キロ「・・・」
使い魔「じゃあ、私のいうことを聞いて悪魔祓いになりなさい」
キロ「・・・使い魔のいうこと聞くのはちょっと」
使い魔「なんででですかー」
キロ「というかなんでそんなに悪魔を退治したいんだよ」
使い魔「・・・・」
言えない・・・私みたいな下級悪魔が、上級悪魔が退治されるさまを見るのが面白いからだなんて・・・
使い魔「ひゅーひゅー別にいいじゃないですか理由なんて」
キロ「口笛吹けてないぞ」