オリジナル小説
大海「あの・・大海灯りと申します。よろしくお願いします。」
ユズハ「・・・・」
孝一「・・・・」
ユズハ「水上君・・・よくやったわ。」
孝一「・・・・」
ユズハ「あらー、孝一がこんな可愛い子を連れてくるなんてお姉さんびっくりよ。」
大海は照れているようだった。
孝一(なんだこれ)
本日の修行、まずはテレビ視聴から
大海(なぜ、テレビ視聴・・・)
「奴は我が流派の禁忌を破った。よって始末されなければならない。」
孝一「真田流に禁忌とかあるんですか。」
ユズハ「・・・・そうね・・・・基本的に『あとは良しなに』っていうのが真田流のスタンスだから別にこれやっちゃいけないっていうのはないんだけど」
大海「他流試合禁止とか武術を一般人相手に使用しないとかそういう類の決まりとかは・・・」
ユズハ「・・・ないわね・・・」
ユズハ(まずい、適当な流派だと思われちゃう)
孝一(もともと そうだろうに)
ユズハ「・・・よし、今決めたわ。」
孝一「今決めたのかよ」
ユズハ「『道場内恋愛禁止よ』」
孝一「この道場はバイトの職場かよ」
大海「・・・・」
ユズハ「どうしたの、大海ちゃん?」
大海「いえ、なんでもありません。」
なぜか大海は、少し赤くなっていた。
ユズハ「よーし、オセロやるわよ。今日は大海ちゃんと水上君が対戦ね。」
大海(なぜ、オセロ)
孝一(また、紙で次の手を書く奴か。先輩として軽くひねってあげますか。)
ユズハ「大海ちゃん、また、正解」
孝一「・・・・うう」
ユズハ(この子、圧倒的に先読みのセンスがいいわ。)