はたく
・真田流のいきつくところ
ユズハ「孝一君・・・強くなってその先に何があるのだろうか?」
孝一「どうしたんですか?急に」
ユズハ「真田流の初代はことあるたびに畑に現れる熊を撃退した。でもね・・・それだけじゃないの・・・初代は、市場で売れ残った野菜を熊に施しをしたの。」
孝一「・・・」
ユズハ「強くなるということは、つまりはそういうことなのよ」
孝一「そんなことしたら、熊がまた出没するじゃないですか」
ユズハ「ふ・・・若いあなたにはわからないかしら」
孝一(わかりません)
・・・・・・・・・・
これはのちに聞いた話になるのだが・・・
熊「あの野郎が施しだぁ、馬鹿を言うな。あの野郎はなぁ、あの野郎はなぁ・・・」
孝一「・・・・」
熊「俺の好きな大根を置かずに嫌いなニンジンを置いていくような奴だった。たまに大根が置いてあったときも・・・中に大量のわさびが投入されてたんだよぉ」
孝一(ユズハ師匠には黙っておこう)