『はたく』

『はたく』




ピンチの時は・・・




ユズハ「さあ、想像しなさい。あなたは命を落としかねないピンチに陥っている。さあどうする?」


孝一「・・・・なんです。唐突に・・・」

ユズハ「イメージトレーニングは先読みをする上で大切な鍛錬よ。」


孝一「・・・・」


ユズハ「そんなとき、突如、隠された孝一君の力が目覚めて・・・」


孝一「・・・・」


ユズハは孝一の肩を叩き、こう言った。
ユズハ「・・・あなたにそんな力はないわ」


孝一(えええ)


孝一「でも、もしかしたら、奇跡的に・・・そんな力があるかも・・・自分を信じればきっと」

ユズハ「やっぱりそんな妄想をしてたのねぇ、ありもしない隠された力とか、自分を信じていないのとおなじだから・・・」



ユズハ「いい、ピンチの時ほど、冷静に、・・・初めから計算しなおしなさい。多分何か見落としているのよ。孝一君だもの」

孝一「最後の一言余計です」