はたく 真田流の女は恐ろしい


真田流の女は恐ろしい




※話あたりしばらくしたら上のほうへ上げます。



生物学上というか男女の差は・・・やはりある。
男子の方が力は強いから、どんなスポーツだって男女別れていたりする。
などという話をユズハ師匠にしたら・・・ユズハ師匠は首をかしげた・・・



ユズハ「真田流に限っては・・・そうとも限らないわ・・・」



古めかしい絵巻物を広げるユズハ師匠



ユズハ「真田流の初代の残した書物にこうある・・・」




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初代は・・・
農作業を手伝う妻にも真田流の手ほどきをした。


それから数年後・・・


熊を屈服させる真田流の力を恐れた藩主は妻を城に捕らえてしまうという事件が起こった。


森の熊達の協力を仰いで救出に向かう初代達・・・
駆けつけた時、城はがらんとして誰もいないかと思うぐらい静かだった。



よく見ると・・・
城の兵士は全員のされて気絶していた・・・



妻はゆったりと城から出てきて
いつもの調子でこう答えた・・・

「さて・・・遅くなってしまったわ・・・晩御飯のしたくしなくっちゃ・・・」



それ以来・・・
藩の者たちはおろか、初代でさえ、奥方に逆らったことがないそうよ・・・


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孝一(・・・怖ぇ)
横で立ち聞きしていた孝一は恐怖を覚えた。



大海「・・・それって・・・」


ユズハ「ええ・・・ここから察するに・・・初代は相当 尻に敷かれていた と見えるわね・・・」


大海(・・・尻に敷かれるって・・・そういう力関係のことだっけ?)