マリルリさんは残念な感じ
さて、情報を整理しよう・・・
この俺シンカは過去の記憶がない。
『マドウ』と呼ばれる石像から『七つの宝石を集めろ』と命令を受けた。
ノワールという大きな黒猫も過去の記憶がなく同様の命令を受けている。
シンカ「ここまでは間違いないか?」
ノワ「・・・うーん、いいんじゃない?それで」
うわ・・・興味なさげだな・・・
そもそもこの黒猫、ゴブリンと人の区別もついていない感じだし、やる気あるんだろうか
シンカ「そもそも・・・俺何回も死んでるはずなのに・・・気づいたら元通りなんだが・・・これって」
ノワ「うーん・・・ボクはそもそも君みたいに重症を負ったことがないんだが・・・確かに傷の治りは早い気がするね・・・マドウがボクたちに与えた力なんじゃないかな?」
あの石像が力を?
鎧集団を葬った時もすごい力を発揮できたし
マドウって何者なんだ?
ノワ「さぁ?」
興味なさそうだった・・・
ノワ「君は、色々考えているんだね。マドウが今回は『性格もヒトに近づけるように創った』って言うだけはある・・・」
・・・意味深ワード多すぎて処理しきれない
ノワ「・・・ああ、ごめん、実は君の先輩に『マリルリ』っていう女性がいるんだが・・・見た目は美人なんだが・・・性格がね・・・」
シンカ「性格が?」
ノワ「・・・会えばわかるよ。」
残念な感じなのか・・・
総括すると、こんな所だろうか
七つの宝石は人間に近い場所にあるらしい。
ノワールは魔獣に近すぎて探すのに不向きで
マリルリは性格が残念で探すのに不向き
よって、人間に近いシンカが必要とのことらしい。
ノワ「さぁ、明日は今度こそちゃんとした人里に案内するよ・・・」
その人里ではギーギー威嚇されて襲われないことを祈るばかりだった。