ウツロ ゴーレム討伐


ある日のミラスロット




本日のウツロはミラと組んで任務中




ミラスロットーーー!!!




『スカ』の目・・・





ウツロ「・・・」
ミラ「・・・」


てへぺろ みたいな目をしても可愛くないから
なんだよ『スカ』の魔法って・・・そんなの準備しとくなよ・・・




ミラ「・・・これは・・・その・・・緩急?ですかね」

誰に向けての緩急だよ・・・
味方しか混乱しないだろうに








ある日のウツロの機嫌




任務から帰ってきたミラはケーリーに飛びつく。




ミラ「ケーリー!・・・ウツロ先輩がなんだか冷たい気がする」


ケーリー「・・・いつものことじゃない?」
そんなことないよッ




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話を聞くに
今日はゴーレム討伐に行ってきて無事に討伐してきたが、
ウツロ先輩の機嫌がなんだか悪いらしいのだ。




ゴーレムとは古代の戦争用の機械人形であるが、
経年劣化で命令機能がバクってしまって野生化して
区別なく人を襲うことが多い。
内部にはコアが隠されており、そこを壊すと動かなくなる。



ウツロ「大仕事だな・・・」



ゴーレムは巨大で防御も攻撃力も高い者が多く。
魔法協会でも手を焼く厄介な仕事である。



ミラ「ですね・・・」



今回はミラとふたりであった・・・
ゴーレムとはいえ、辺境の任務なので人を出せないらしい。
・・・まぁ文句ばかり言っても仕方ないし・・・


それに今回はミラがいる・・・
さぁいけ、有り余っているその魔力であの木偶の坊を破壊してしまうんだ。
ミラ「さーいえっさー」




ミラスロットーーー!!!




『スカ』の目・・・





ウツロ「・・・」
ミラ「・・・」


てへぺろ みたな目をしても可愛くないから
なんだよ『スカ』の魔法って・・・そんなの準備しとくなよ・・・




ゴーレムの目に謎のパワーが溜まっていく・・・
ヤバい・・・



ゴーレムから放たれる光線を避けつつ、なんとか退散することができた・・・



その後も何度か挑戦するがミラの魔法の調子が悪く、上手く倒せなかった。
なんでも新しい魔法に色々挑戦したら元も魔法の調子も悪くなってしまったとのこと





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ウツロ「今度は俺が出る。」


ミラ「え・・・」



ウツロ「・・・」
ミラ「・・・」




ウツロ「言いたいことがあるなら言ってみろ・・・」
ウツロは人差し指をミラのほっぺに押し付ける。
ミラ「痛い、ウツロ先輩痛いです・・・」


コアの位置はエレノールさんに聞いてるし
実際見てゴーレムの動きのパターンは把握した。



ミラ「じゃあわたしが援護します。」




ウツロ「・・・」
ミラ「・・・」




ウツロ「絶対に何もするなよ・・・」
ウツロはミラのほっぺたをアームロックする。
ミラ「・・・痛い、痛い・・うう・・・わかりましたよ。」


ミラは遠くで待機してもらうことにした。
下手に魔法打って巻き込まれたらかなわない。
ゴーレムには効かずに俺だけ死ぬという未来がありありと予想できるもんな・・・



よしいくぞ

光線は放つ1s前に横にズレるだけ、近づいたら2回腕を打ち付けてくるから2回バックステップを入れて・・・懐に飛び込んで・・・ここだッ
ウツロはゴーレムの体に剣を突き刺す。



ガキン




ゴーレムのコアは堅かった・・・
風切りで・・・いや距離が近すぎて無理・・・

ゴーレムは光線を放つために力を溜める。
ウツロ「・・・あ・・・これ・・・ヤバい」


視界の隅っこ、遠くでミラが何かしている・・・
ミラスロットーー




『風』の目!!




遠くで・・・ミラが腕を鋭く振る。
あんな遠くで何を?・・・




スパッ




ゴーレムが・・・コアごと・・・真っ二つに割れる
今の魔法・・・風切り?・・・手刀で風切り放ちやがった・・・



ミラ「どうです・・・すごいでしょ・・・ウツロ先輩リスペクトの新魔法です」
ウツロ「・・・」




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その辺りからウツロ先輩は話しても目を合わせてくれないし、返事も上の空だし・・・


ミラ「ねぇ、ケーリー私どうしたらいいかな・・・」



ケーリーは考える。
なんとなく予想がつくが・・・どう説明したものか・・・











ついでに俺の服も端っこが斬れている・・・
危ない巻き込まれるところだった・・・




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はしゃぐミラ・・・
色々言い返したかったが・・・助けられた手前・・・今日は我慢することにした。






ウツロ 




ゴーレム討伐










本日の任務:ゴーレム討伐