ウツロ レベルアップ詐欺

【行商人編】レベルアップ詐欺





行商団は現在西の街に駐留中





今日は時間が出来たので、カルロに街を案内してもらっていた。
通りは賑やかでたくさんの人が行き交っている。
時々、動物のような耳の不思議なひとを見る・・・あれが噂の『獣人』か
耳がピンと長い人、とても背の低い髭のおじさん・・・
・・・なんだが緊張するな




ふと通りで怪しげな祈祷師のカッコをした老婆に目が留まる・・




カルロ「あれはね・・・レベルアップ詐欺師だよ」




レベルアップ詐欺師?




あなたは魔獣をたくさん討伐して、『経験値』が溜まっています。
レベルアップ祈祷師の私があなたの好きなステータスを更新してあげましょう。
そのためにお金を下さい
って感じなんだけど



カルロ「ステータス?だって笑っちゃうよねぇ・・・そんなこと出来たらみんな超人に成れるもの」



ウツロ「・・・」
ウツロの顔が青くなる。




そういえば、この間駐留した街で、杖を持ったお婆さんに同じことを言われて・・・
お小遣い少し払っちゃったな・・・
魔力が1上がったって言ってて嬉しかったけど・・・
風切り5発しか放てなくて・・・あれ?もしかして変わってないんじゃ疑い始めてたけど
やっぱりか・・・



カルロ「ん?どうしたウツロ」



ウツロ「なんでもない」
これも西の国特有の商売かもな・・・
ラグベールだったら、詐欺だとわかった瞬間石投げられそう・・・



カルロはしゃがんで祈祷師の老婆と話をしていた・・・しばらくすると
カルロが冷やかしだとわかったので露骨に追い返された。



「ええい、力のステータスを上げてやるから、帰った帰った」



カルロ「やった、ウツロ、私の力が上がったんだって」
ウツロ「・・・へぇ良かったね」




ああ・・・俺のお小遣い・・・俺の心の弱さが憎い



騎士の国
筋肉、筋肉、筋肉が足りないッ


レベルアップ祈祷師のお婆さん
よし、レベル100じゃ

いい加減だな・・


そこに剣があるじゃろ?
剣神お爺さん 魔力0
つまらん、つまらん、お主の剣はつまらんなー