ウツロ レベルアップ祈祷師のレーベル婆さん


【行商人編】レベルアップ祈祷師のレーベル婆さん




ある日、森で風切りの練習をしていると・・・





1匹のゴブリンに襲われているお婆さん助けた・・・
ん・・・この人・・・見覚えが・・・



あー・・・この人・・・この間騙されたレベルアップ詐欺師・・・



あの・・・この間のお金・・・返してください・・・


「ん?・・・誰じゃったかの?・・・近頃物覚えが悪くてな・・・」
くそ・・・すっとぼけてやがる・・・





$$$





この行商団は『誰にでも寛容』だったりする。
他の行商人や旅人があればしばらくの同行を許す。
色々な情報が飛び交って商売のネタにしたりするらしい。



夕食・・・
ウツロの隣の席でガツガツ飯にありつくお婆さん



カルロ「ウツロ・・・誰?このお婆さん・・・」
ウツロ「さぁ・・・」

「申し遅れたな・・・ワシはレベルアップ祈祷師のレーベル=カーマインじゃ・・・」



レベルアップ祈祷師・・・ああ・・・詐欺師のことか・・・



レーベル「詐欺師・・・くぅ・・・嘆かわしい・・・市中のまがい物と一緒にされては困る・・・我こそは元祖にして最初のレベルアップ祈祷師・・・つまり本物じゃ」
カルロ「・・・へぇ」


カルロ「お婆さん・・・ここのご飯は美味しい?」
レーベル「ああ、すごく美味い」


カルロ「ここのご飯・・・外部の人は『有料』なんだよね・・・」
手を差し出すカルロ・・・





レーベル「・・・」





うぐぅ・・・




ウツロに目をやるレーベルさん
こっそり耳打ちする・・・
「おい小僧、また、レベルを上げてやるから、ここを立て替えておくのじゃ・・・」


今・・・『また』って言ったよな・・・おい・・・



その後・・・



お婆さんはカルロの関節技で締め上げられて・・・食事代を徴収されことになる。


お婆さんの財布には俺のお金も入っていることだろうか・・・
ああ・・・まぁ・・・勉強代と思って・・・今回はグチグチ言わないでおくか・・・




レーベルはしばらく行商団の旅について来た。