【魔法協会創設編】魔法兵器アルザス
アクアローナ14歳・・・
魔力測定値の高い彼女は
クラスティア王国宮廷魔術師のひとりである叔父のシュルツから直接魔法の手ほどきを受け、メキメキと頭角を現し始めた頃である。
今日は魔術の修行の一環としてアウディーネ家領の森林に出向いていた・・・
シュルツ「今日はワーグナーから『見せたいものがある』と呼び出されている、お前にも同伴してもらうぞ、アクアローナ」
アクア「はい、叔父様・・・」
魔法博士ワーグナー
あのひとは怖い・・・家族を殺されてから・・・奴隷を買って来ては・・・復讐、復讐と
森林蛇フォレストワーム
を一撃で倒してしまうとは・・・素晴らしい破壊力だ・・・
及び腰の王と領土を死守したい叔父のシュベール伯爵
私は西の国出身の奴隷なんだ・・・
アルザスったらおかしいの・・・ふふふふふ・・・
昔、お母さまに捨てられた飼い猫のことを思い出す・・・
仕方ないわ・・・だって尻尾も短くて不格好で・・・魔力だって低いんですもの
ふいに思い出したその記憶に・・・私は・・・涙が止まらなかった・・・
シュルツ