休日と後輩のお尻
『休日は何をすればいいんだろう』
などという贅沢な悩みが生まれたのはつい最近のことだ。
以前は仕事が終わらず、こっそりサビ残したりすることも多かったし、
そもそも休日は疲れ果てて寝ていることが多かった。
しかし、ミラと組んでしばらく経ついまでは
休みの日が多くなった気がする。
あの『切れ過ぎる刃物』は使い方次第で
とてつもなく早く仕事を終わらせることも可能にするのだ。
もちろんその逆もたくさんあったのだが、
$$$
週末、
ミストクラノスの飲み屋街は
休日前の労働者たちでにぎわう。
ウツロ「休日の過ごし方にはマニュアルがない。どうして過ごせばいいんだ・・・」
同僚「お前・・・いきなり何を言ってるんだよ」
同僚「俺は明日、彼女とデートだからな、もう帰るぜ」
と言って帰ってしまう同僚・・・あいつ、女いるのかよ
全くもってけしからん
去り際にに
「お前もミラちゃんとデートにでも行って来たらどうだ」
とも言っていた・・・
・・・
ミラか・・・
余談だが
ミラはお尻もエロスだよな
後ろを歩いているとついつい目がそっちへいってしまう・・・
などという事実は心に締まっている。厳重に
まぁいいか
今日は週末だし、
明日はしっかり寝て英気を養おう。
$$$
同刻、
ミラとケーリーも夕食を食べていた。
ちょっとドン引きされるかもしれないけど・・・
「ウツロ先輩は 胸板 がいい感じなんです」
私の理想の細マッチョ
触りたい、頬ずりしたい
なんてセクハラかな?ケーリー
ケーリー「・・・やってあげれば喜ぶんじゃないかしら」
興味のなさそうなケーリーさんの返事・・・
なんだか最近あしらい方が適当になってない?
休日と後輩のお尻
今日は休日
朝焼けのミストクラノスの街
朝靄の中を歩くミラ・・・
山を背にしたここからは街一面が見渡せる。
「本当に綺麗・・・まるで・・・この街が大空に浮かんでいるみたい」
$$$
ウツロ先輩、ウツロ先輩、起きて下さい
ミラ、今日は休日だぞ
ちゃんとわかっていますよ
ぼっちの先輩のために一緒に過ごしてあげようと思いまして
やめろ
男の部屋に来るってことは・・・だな
意味はわかります
う
「・・・」
興がそがれた・・・朝飯食べに行くぞ
ミラが恨めし気に耳元でつぶやく
(さっきのは興が乗ってくるところじゃないですかね)
・・・
先行ってるからな
ああ、ちょっと待ってくださいよ
朝焼け
朝早いミラ
ミラのお尻
うるさい
興がそがれたってなんだ・・・緊張してろれつが回ってないな
乾いた笑いがこだまする
ああ、ミラ・・・今日の任務は何だっけな
今日は休みですよ
じゃあ、なんで居る
むー・・・居てもいいじゃないですか
ウツロの下宿先