ウツロ ケーリーさん家にお泊り

明日から頑張る




同年代の娘・・・




ミストクラノスは山脈のふもとにあるためか
もうすぐ夏だというのに夜は肌寒くなる。

ケーリーは
暮らしている女性寮の窓から外を眺める・・・
ぽつぽつと明りの灯る街はとても綺麗だ。




トントン・・・



誰かが扉をノックする音・・・

「・・・ケーリー・・・その・・・寝付けなくて」


「ミラ・・・そろそろ来る頃だと思っていたわ・・・」
寝付けない?・・・相変わらず寝るのが早いのね・・・




ミラは・・・落ち着かない時は決まって私とベットで一緒に眠る。
なんだか不安だから、興奮して寝付けない、ただなんとなく、理由は様々だ。


灯りを消してベットに潜り込む。



ラフな格好のミラをマジマジと見る・・・
相変わらず、ミラはスタイルがいい・・・胸も大きいしお尻もふっくらしているし足も長くて素敵だな・・・く・・・毎日同じものを食べているはずなのに私と何が違うのか・・・

それに・・・

とてもエロスだわ・・・
上の下着からはみ出て零れ落ちそうな胸とか、チラチラ見える ふともも とか・・・
女の私でさえ・・・なんだか・・・ドキドキしてしまう・・・



ミラ「ケーリー?」
ケーリー「!・・・え・・・何?」
別に・・・今・・・『不埒な事』なんて考えてなかったけどね・・・




ミラ「今日の事・・・ウツロ先輩に変に思われていたらどうしよう・・・」




ケーリー「・・・」
ミラ「・・・」

ケーリーは優しくミラを撫でる・・・




「ミラ・・・ウツロさんとの仕事は・・・楽しい・・・」





「・・・うん・・・すごく・・・楽しい・・・」
ミラの綺麗な眼とほころんだ顔が見える・・・



「だったら・・・頑張らないと・・・ね」




・・・




ミラの寝息が聞こえた。
ミラは本当に宝石みたいな女性だな・・・

ウツロさんにはもったいない・・・もったいな過ぎる・・・



暖かくて・・・いい香りのするミラに抱かれて・・・私も・・・まぶたが重くなってきた・・・

シンカ 最初の宝石

最初の宝石




捕ってきた宝石をマドウに見せるととても驚いていた・・・




泣いているのだろうか
ポロポロと小石が目から零れ落ちる
「いやぁ・・・シンカはすごいねぇ・・・良かった良かった・・・」

のほほんくつろぐノワール
普通の組織だったら
新人がデカい顔すれば、いびられそうだが・・・この黒猫先輩はそもそもやる気がない




マドウ「・・・お前たちを生み出して・・・苦節何年だろう・・・ようやく最初の宝石がこの手に・・・ようやく『我が主』に良い報告ができる・・・」




我が主?・・・つまり、マドウさんの上にまだ上司がいるのだろうか・・・
組織体系はよくわからんけれど・・・





$$$





さて・・・これからの方針だが・・・

マドウ「宝石を持っていたという怪しげな男たちを狩っていくのだ・・・」

ノワ「それって『マントの男』を食い殺していく・・・ということでOK?」

マドウ「・・・そういうことだ」
シンカ「・・・」



ちょっと待ったァ・・・



マドウ「・・・どうした」



ええっと・・・そうじゃなくてですね・・・なんというか『怪しげなマントの男』を標的にしてください。



怪しげ?



ノワ「怪しげって基準がよくわからないよ、シンカ」

ああ・・・なんて説明したものか・・・




マドウ「仕方ない・・・ノワールよ・・・シンカに従うのだ・・・」
ノワ「はーい」
シンカ「・・・」
マドウ「頼んだぞ・・・シンカ」



丸投げだった・・・