シンカ 最初の宝石

最初の宝石




捕ってきた宝石をマドウに見せるととても驚いていた・・・




泣いているのだろうか
ポロポロと小石が目から零れ落ちる
「いやぁ・・・シンカはすごいねぇ・・・良かった良かった・・・」

のほほんくつろぐノワール
普通の組織だったら
新人がデカい顔すれば、いびられそうだが・・・この黒猫先輩はそもそもやる気がない




マドウ「・・・お前たちを生み出して・・・苦節何年だろう・・・ようやく最初の宝石がこの手に・・・ようやく『我が主』に良い報告ができる・・・」




我が主?・・・つまり、マドウさんの上にまだ上司がいるのだろうか・・・
組織体系はよくわからんけれど・・・





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さて・・・これからの方針だが・・・

マドウ「宝石を持っていたという怪しげな男たちを狩っていくのだ・・・」

ノワ「それって『マントの男』を食い殺していく・・・ということでOK?」

マドウ「・・・そういうことだ」
シンカ「・・・」



ちょっと待ったァ・・・



マドウ「・・・どうした」



ええっと・・・そうじゃなくてですね・・・なんというか『怪しげなマントの男』を標的にしてください。



怪しげ?



ノワ「怪しげって基準がよくわからないよ、シンカ」

ああ・・・なんて説明したものか・・・




マドウ「仕方ない・・・ノワールよ・・・シンカに従うのだ・・・」
ノワ「はーい」
シンカ「・・・」
マドウ「頼んだぞ・・・シンカ」



丸投げだった・・・