シンカ メアリーとニクス

メアリーとニクス




死体処理班ニクスの信じられない出来事




ノワ「シンカ・・・あんまり死なない方がいいんじゃない?・・・不審に思われるよ」




事情を聞いたノワールさんの一言だった。正論過ぎてぐうの音も出ない。


ともあれ、夜になったらノワールさんは
一緒に街の壁を飛び越えてついてきてくれるようだった。


シンカ「夜は真っ暗だから、ノワールさんが居ても目立たないと思うし」
しかし、夜間にノワールさんの目に睨まれたら生きた心地がしなかろうな・・・



夜まで待とうか・・・



そこら辺の原っぱに寝転がる。
街の壁を隔てていれば意外に見つからない・・・



ノワ「シンカ、シンカ・・・いいことを考えたよ」


シンカ「?」



そいっ




ノワールさんに咥えられて投げられた。壁を越えて飛んでいくシンカ・・・





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街の警備隊所属、ニクスは思い詰めていた。
街の死体処理は新人兵の彼の仕事だった。
最近は死体の数が増えている気がする・・・目をつぶされた悍ましい死体・・・


暗い雰囲気の街、こそこそと噂をする人々・・・
ここに居ることが恐ろしくなってきた・・・



「なぁ・・・この街はおかしいんじゃないか・・・今朝運んだ死体は・・・年端もいかない子供だったぞ・・・」
「しっ・・・馬鹿・・・上の連中にその話を聞かれたら、またドヤされるぞ」




ふと・・・道行く子供の姿が目に入る・・・
「いたた・・・ノワールさん手加減がないんだから・・・」





・・・あれは今朝運んだ子供の死体に似ている




(仕事を変えようかな・・・)
ニクスは血の気が引いていくのを感じた。







ぎゃああああ生首ー