シンカ 大きな街へ行こう

大きな街へ行こう



作戦会議の結果・・・



とりあえず、大きな街を目指すことになった。
『結局、聖教会のシスターさんの言いなりかい』 とツッコミたくなったが、


シンカ「・・・で街はどっちにあるんですか?」


マドウ「・・・」
ノワ「・・・」


誰も知らないらしい・・・



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お婆ちゃん「何ぃ・・・大きい街へ行きたいじゃと・・・」



ではせめて・・・
畑を耕すところまでやり切って欲しいと頼まれた。
意外とずうずうしくて、たくましい お婆ちゃんだな・・・




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夜中、

マドウ「馬鹿な、人間風情の命令など聞く必要もない。その老婆を殺すと言って脅してしまえばいいだろう・・・」

今度はマドウの方が過激な事を言い出す・・・

・・・農作業がメンドクサイから殺すとか
・・・なんだかキレやすい息子みたいでカッコ悪い・・・



シンカ「あの・・・脅して、嘘の証言をされた場合・・・検証する方法がないんですが・・・」



マドウ「・・・」





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マドウが怒っていることもあり、夜通し畑を耕す。
まぁ寝ててもヒマだし・・・



ノワ「シンカ、シンカ・・・ボクも手伝うよ。」



ノワールさんがこっそり出てきた。


ノワ「これでいいかな?」
ああ・・・手でポンポンしたら、むしろ土が固まってしまう・・・



ノワールさんには馬に引かせる農具を引っ張ってもらうことにした。
ノワ「ジャンプもできないし、なんだか難しいね・・・」


たった2日で畑仕事を終わらせて、
村をたつ。


餞別に村の野菜を分けてくれた。
お婆ちゃん「これが村の名物『マンドラゴラ』じゃ」

人型の大根みたいな野菜・・・顔がキモい・・・



そして、街へ、トボトボ歩く。












お婆ちゃん「なぜじゃ・・・この田舎での暮らしは刺激が足らんそういうことかえ」


そんな都会を目指す若者みたいな理由でもないけど
いや、むしろ近いのか・・・






旅旅



ひたすらに黙々と歩く、全く疲れないな・・・



旅路は色々と変わった物が見れて楽しかった。
きっと記憶を失う前の自分はこんな光景を珍しいと思ったであろう気がした。


たりたり






イノシシ山賊のコンビ


片方ノワールさんに食われる。


バキゴキャ・・・悍ましい骨の砕ける音・・・



「はん・・・俺の相棒を殺ったぐらいでいい気になるなよ・・・」
声がめっちゃ震えていた。

あの・・・逃げた方がいいですよ?・・・マジで



ノワ「いやぁ・・・イノシシ獣人はやっぱりおいしいねぇ」
ノワールさんの好物のひとつらしい・・・