旅路
ひたすらに黙々と歩く、全く疲れないな・・・
旅路は色々と変わった物が見れて楽しかった。
きっと記憶を失う前の自分はこんな光景を珍しいと思ったであろう気がした。
「おい、小僧!」
二人組の男に呼びかけられる。
よく見るとイノシシのような顔と牙を持っていた。
「獣人」という言葉が浮かんでくる。
「金目の物を置いて行けば命だけは助けてやるが?」
「ひひひ」
どうやら山賊のようだ。
背後から微かに地響きを感じる。
ギュンと風を切って高速で巨大物体が通り過ぎる。
「な?」
イノシシの片方がノワールさんにくわえられて近くの森に連れていかれる。
バキゴキャ・・・悍ましい骨の砕ける音・・・
「はん・・・俺の相棒を殺ったぐらいでいい気になるなよ・・・」
声がめっちゃ震えていた。
あの・・・逃げた方がいいですよ?・・・マジで
$$$
ノワ「いやぁ・・・イノシシ獣人はやっぱりおいしいねぇ」
口を血で真っ赤に染めるノワールさん
彼の好物のひとつらしい・・・
・・・まぁいいけど