存在意義について
黄昏たそがれ時・・・
魔獣討伐後・・・
ミストクラノスへの帰り道・・・
日は半分ほど沈み、空は暗くなりかけている。
子供は早く家に帰って、夕食の献立について思いふける頃
ふと思う・・・
『自分は社会に必要とされている人間か?』
自分は特に社会に必要ない人間ではないか?
今回の魔獣退治だって・・・俺がやらなくても魔法協会の優秀な他の誰かがやってくれただろう・・・
魔力が低い自分が必死に魔獣退治のポジションにしがみつく・・・
滑稽だ・・・
ミラ「そんな・・・ウツロ先輩がいなくなったら・・・誰が私と組んでくれるっていうんですか・・・」
それは『いない』かもしれないな・・・
今回もミラの広範囲魔法に巻き込まれそうになったし・・・
こいつ・・・初めの時より威力が上がってきてないか
七賢人レベルの優秀な魔女は年を重ねるごとに魔法のキレが鋭くなっていくらしい。
この化け物女め
できれば、威力調節も覚えていただけると助かるんですけど
ウツロ「・・・」
(今日の夕食何にしようかな・・・)
思考は逸れていった・・・
ミラと組む時のコツ・・
敵と・・・ミラから絶対に目を離さないこと
敵とミラを挟む正三角形の頂点のポジションがいい。
ミラを味方と思ってはいけない、それは死に至るミスだ。
『敵は2体いる』そう思うぐらいで良いかもしれない・・・