オリジナル小説案

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『はたく』

毎日壁の前で壁をなぐっている怪しい人物
黒いジャージ・・・黒い髪・・・黒い目・・・



戦闘させたい・・・趣味でヒーローでもさせるか





ユズハ「さて、真田流の武術は一通り教え終わったわけだけど」
孝一「え、そうなんですか。(この人先読み、先読みとかしか言っていない気がする)」



ユズハ「ところで、最近、ご近所でコンビニ強盗が出没するそうね」
孝一「まさか、倒して来いって言う気じゃないでしょうね」
ユズハ「ナイス、先読み」
孝一「・・・・」



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孝一「ユズハ師匠によると今晩このコンビニに出没する率が高いらしい、どういう予測だよ。」
コンビニ店員「お願いしますねぇ」

孝一(・・・すごいやる気ない店員)





深夜12時、1時間後・・・





ヘルメット男「金をだせ」
孝一(ほんとに来た)

孝一「やめておいたほうがいい、俺は武術を習っている。」


教え1.まず、相手を威嚇する。
ユズハ「自分は強いというアピールは必要よ。ブルースリーの声、不良のガン飛ばし、ボディービルダーのタンクトップ、ライオンのオスの顔の周りのもしゃもしゃ、すべて威嚇のためなのよ」


ヘルメット「ほう」
ヘルメットスーツの男はナイフを取り出した。



孝一「そんな獲物で俺と戦えると思っているのかー」

教え2.相手の威嚇にビビらない。
ユズハ「威嚇って行為自体がこちら側に勝てないって予想をさせるためのものだからね。こちらの冷静な予測の邪魔になるものは除外、相手に余裕を与え過ぎないようにする。」


沈黙・・・


教え3.沈黙に耐える。
ユズハ「実戦において待ち時間は重要。格闘技なんかではレフリーが『ファイ』なんてやるけど、実戦では誰かが手を出すまで戦いは始まらない。相手が動き出すまで目を離さないこと。あとさりげなく回りも見渡して、ひたすらに先読み、次に起こる行動を予測する。」



ヘルメット男「うらあああああ」


来た、こいつのナイフを避けて、腕を掴んで・・・ってかわされた・・・

ヘルメット男「ちっ」


ユズハは近くの物陰から孝一の様子をうかがっていた。
ユズハ(まずい、あのヘルメット、予想より武術慣れしている・・・)


孝一(投げるのを予想されてるのか。まずいなぁそれしかできないのに・・・)




「えい」



店員が投げたカラーボールがヘルメットに当たった。
犯人はその行為に激情した。

まっすぐ店員へと向かう。


孝一(やばい、あの店員刺される。・・・)
孝一は犯人を止めようと近づいた。
犯人はくるりと向き直って、孝一を捕捉する。


ユズハ「馬鹿・・・」

孝一(動きを読まれた・・・刺され・・・)



・・・・ゴッ



次の瞬間、孝一の動きが変わった。
ユズハ(・・・・あれは壁の前でやっていた動作・・・・)
打撃を受けたヘルメットの男はその場に沈み込んだ。




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