はたく

はたく



・真田流やわらかい投げ



本日道場にて
ユズハ師匠と各位正座で
食パンを一斤スライスして、トーストする。バターを塗って試食・・・

孝一「!」
大海「!」

孝一「すごく、もっちりしてます。」
大海「もちもちしてます。」


ユズハ「これは商店街で評判のパン屋持家ベーカリーの『もちもち食パン』よ。」



ユズハ「今朝、この食パンを食べて思った。真田流の投げにもこの『もちもち感』が必要ではないかと」

大海「?」

ユズハ「投げが角ばっていると、やはり投げられた対象もガッカリしてしまうでしょう?投げも質感にこだわるべきなのよ。」



ユズハ「もちもちした投げ・・・口で説明するのは難しいわ、そうね、投げのもちもち感は大海ちゃんが一番うまいと思うの。さあ、大海ちゃん、水上君を投げてみて」


大海「・・・えい」



孝一「・・・」
大海「・・・」

孝一「・・・・ああ・・わかる・・・なんかもっちりしてる。」
ユズハ「そうでしょう。そうでしょう。」






大海(・・・なんだろう。あんまり嬉しくない。)






ユズハ「あら、どうしたの大海ちゃん」
大海「いえ、別に」


ユズハ「ああ、別に大海ちゃんの体格がもっちりしているという意味ではないわ。投げがうまいという意味よ」
孝一「確かに大海の体が接触したとき、もっちりしてたけど、別に太ってはいないぜ」


大海「・・・・慰めてくれなくていいです。」