はたく
見失った目標
シホルは可愛ええな・・・
貧乏生活
大海さんのオセロが強い秘密
先読みの重要性!
巨人は壁みたい・・・
父について・・・
イケメン、クラスカースト上位
村を救うオークさん
大海さんと人生相談
見失った目標・・・
孝一「大海・・・ちょっと人生相談にのってくれないか・・・」
大海「どうしたの・・・藪から棒に・・・」
孝一「最近、たるんでる気がするんだ・・・」
大海さんは無言で孝一のお腹をさわった・・・
大海「別に・・・たるんでないよ・・・」
(・・・むしろ・・・堅かった・・・)
大海さんは少し顔が赤い
孝一「いや・・・そっちじゃなくて・・・」
大海「・・・え・・・」
大海さんは自分のお腹をさわりつつ、顔が青くなる。
孝一「いや・・・そっちでもなくて・・・」
孝一「・・たるんでいるのは、俺の私生活だよ・・・」
孝一「最近はちゃんと壁を殴っているし・・・振動する確率も維持できてる・・・でも、それだけなんだ・・・」
大海「・・・つまり?」
孝一「このままじゃ・・・壁を壊す大人になることが・・・できないかもしれない。」
大海(・・・そんな大人は・・・この世に存在しない気もするけど)
誰の評判も評価も気にせず、自分の足で進んでいく、私から見れば悩みなんてなさそうな孝一君・・・
大海は薄く息を吐いて・・・ただ・・・じーっと孝一を見つめた。
大海「・・・水上君・・・私 最近 占いにハマってるの・・・」
孝一「へー」
大海「オセロ占いって言うんだけど・・・こうやって、オセロの駒を数枚投げて・・・えい」
大海「・・・・」
大海「出ました・・・悩めるあなたは隣町の沼地公園に行けば、悩みはなくなるでしょう。」
孝一(・・・そんな適当な・・・)
その姿はユズハ師匠を思い起こさせた。
大海「・・・きっと、この場所に行けば・・・今話していたことすべて解決すると思う。」
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夜の公園を歩く。
大海さんが教えてくれた場所は、大きな壁の前だった。
そこはとても良い壁だった。
孝一は壁の前に立つ・・・
目に前に壁・・・見上げても壁・・・
壁に・・・泣き言を言っても答えない・・・おだてようが、貶そうが、ただ無機質にそこにいるだけ・・・
孝一は目の前の存在に改めて・・・圧倒された・・・
目を見開きながら笑う・・・
やれることなんて・・・ひとつだけだった・・・
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大海はお風呂から上がったあと、一息ついてベットに潜る。
なんとなくだったが、遠くから『はたく』の振動を感じるような気がした。
大海(・・・・孝一君・・・今日も頑張ってるな・・・・)
すやすやと眠りに堕ちるまで数分とかからなかった。
誰の評判も評価も気にせず、自分の足で進んでいく、私から見れば悩みなんてなさそうな孝一君・・・
大海「私の・・・名前は・・・大海灯り・・・」
孝一「・・・知ってるよ・・・」
私小さい頃・・・
海辺の近くの街に住んでいたことがあるんだけど・・・
夜の海って街灯もなくて真っ暗なの・・・
孝一「・・・そりゃ海だから・・・」
私の名前はその夜の海の『道しるべ』みたいな意味でつけられたんだって・・・
大海「先の見えない将来って・・・暗い海に似てると思う・・・私はその『灯り』・・・つまり人生相談のプロってこと?・・・」
孝一(・・・なんか急に理論が飛躍した気がするけど・・・)
その姿はユズハ師匠っぽくもある・・・
大海「・・・?・・・そんなことない・・・最近は寝坊せずに朝ご飯食べてるって・・・水上君のお母さん言ってたよ。」
孝一(・・・・・俺の私生活が・・・母親から筒抜け・・・)
話を戻して・・・