続 キロと13匹の悪魔
街灯が並ぶ幻想的な夜のハインベルン
使い魔2号「お主・・・凄まじい魔力を心臓に秘めておるな・・・」
秘めたくて秘めているわけではないが・・・
どうして心臓に痛みがないか知っているんじゃないか?
イデア先生でも知らなかったのに俺が知っている・・・だと
ハインベルンでアーシェにお礼を言われ、プレゼントを渡される。
涙が出るのをこらえるのに・・・必死だった。
キロは心臓の痛みを感じる。
使い魔2号「もう・・・とっくに気づいておるんだろう?心臓に痛みが走らなかったのは・・・お前が生きることをあきらめていたからだよ・・・・」
そして・・・生きたいと願った瞬間・・・魔力はお前の心臓に牙をむく・・・
どうして心臓が痛むのか・・・そんなこと決まっている・・・
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どうして・・・俺は生きたいなんて思うんだ・・・
正直、あと一年で死ぬって聞いて安心していた部分もあった。
これで最後だから・・・ちゃんとやろうって・・・
アーシェの顔がちらつく・・・
どうして・・・俺は失う前に大切だったって気づくんだ・・・
アーシェの投げた剣がキロの服にひっかかりキロを外壁までふっとばした。
キロ「え?」
アーシェ「間一髪だったわね・・・」
キロ「・・・・」
さあ・・・あなたたち・・・私の大切なものに手を出そうとした・・・その報いを