はたく リヴァイアサン講座

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壁を壊す一撃・・・






孝一、4度目の異世界召喚

オーミー『・・・あなたじゃない!!』
異世界


事情を地面に絵に描いて説明してもらう。
なんでも定期試験があるそうで、水蛇のリヴァイアサンという召喚獣を呼び出したいらしい。
つまり、孝一はお呼びでないと・・・



孝一「なんだそれ・・・次回からキャンセル料とるからな。」
オーミー(・・・言葉がわからない)



しかし・・・暇だな・・・
近くの壁を殴っていたが、今日は調子が出なかった。
孝一は壁を背に座りながらながら一生懸命魔法陣を描くオーミーを見ていた。
孝一「・・・うんうん・・・頑張ってるじゃないか・・・」


オーミー『・・・その生暖かく見守る感じ・・・私の魔法陣を・・・あなたのアンデット系の呪いと一緒にしてほしくないな・・・』
異世界語なので通じていません。




1時間後・・・




魔法陣が青く輝きだした・・・
オーミー『・・・やった・・・』


魔法陣から大きな水色の蛇が現れる・・・
彼は宙を泳いている風貌もどことなく神聖な空気を纏っているように感じた。



これがリヴァイアサンか・・・

孝一「ポケ○ンみたい・・・」
リヴァイアサンのしっぽが孝一の脳天にヒットした。
孝一「痛い」
リヴァイアサン「・・・すまない・・・失礼な蔑みを受けた気がしたので・・・」


孝一「・・・言葉がわかる・・・」
リヴァイアサン「・・・私は君の魂に直接語り掛けているからな・・・」



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魔法先生の前で実技・・・




冷徹なる水の一撃!!!




リヴァイアサンの口から高圧の水流が放たれる。
孝一は放水を受けて倒れる。


魔法先生『よろしい。魔法の実力も問題なしですね。オーミー=アーカーリー、召喚術の定期試験合格です。』
オーミー『・・・やったー・・・』
オーミーは両手を挙げて大喜びだった。

魔法先生『ところで・・・さっきから・・・ちょくちょく目に入るこの少年は誰です?』

先生は孝一をマジマジと見る。


オーミー『・・・ああ・・・彼は・・・私の召喚獣です・・・』


魔法先生『・・・召喚獣?・・・』
魔法先生は孝一をマジマジと見て、手を握り、何か測定のようなことを始めた。



孝一にあるイメージが浮かんだ。
孝一は実は魔法に対してちょっと あこがれ があった。
異世界ですごく魔法の才能があるとか言われて、魔法使いになってみるのも悪くないかな・・・
と思っていた・・・



魔法先生『・・・魔力ゼロ・・・魔法の才能が全くない・・・』
リヴァイアサンの同時通訳により孝一にこの事実がすぐに伝わった・・・
孝一「・・・ええ・・・」


オーミー『しかし・・・彼は・・・アンデットですよ(多分)』
魔法先生『魔力ゼロのアンデットなんて・・・初めて見るわ・・・』





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落ち込む孝一の肩をリヴァイアサンがしっぽでぽんぽんとやさしく叩く。

リー先生「やあアンデット」
孝一「アンデットじゃねーから」


リヴァイアサン「魔力ゼロとは・・・マジウケる・・・」
孝一(・・・なんで女子高生みたいなウケ方してるんだよ・・・)


リヴァイアサン「・・・そんなに落ち込むなよ・・・まあ、ものは考えようだ。例えば君の技 はたく をこんな風に呼んでみたらどうだろう・・・」




壁を壊す一撃・・・




・・・どうだろううか
孝一(ん?何が変わったの?)











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しかし・・・暇だな・・・
今回は強力な魔法陣で召喚したので半日ぐらい帰れないらしい。

そしてここは魔法学校らしい。
ふーん、うちらの高校とはだいぶ違うなー・・・どっちかというと物理先生のいる首都大学っぽいかな・・・





ズン!!!






「な・・・何事です?」
魔法学校の先生はお腹にビリビリと走る振動に驚いて屋外に飛び出す。


魔法先生『オーミー、また、あなたですか?』
オーミー『ひ・・・先生違います。私の召喚獣が・・・』


魔法学校の大勢が壁殴りをしている孝一をマジマジと見る。
孝一(・・・うう・・・ギャラリー多いとなんか恥ずかしいな・・・)

魔法先生『あれは・・・何をやっているのです?』
オーミー『さあ?』
魔法先生『さあって・・・あなたの召喚獣でしょうに・・・』


魔法先生『・・・いや・・・あれは・・・呪いの類ですね?』
オーミー『やはり先生もそう思いますか?』