レッドスカーレットの魅羅

レッドスカーレットの魅羅




「リムガントの街を案内してあげる」



とミラに言われて、近郊まで来たはいいが、
どうしてこんな状況になってしまったのか・・・




縄で縛りあげられるウツロ・・・
地鳥に乗った20人ほどのガラの悪い人々に囲まれる。



パラリラパラリラー
パラリラパラリラー
ラッパを鳴らしつつ、カスタマイズした地鳥で駆け回る。
あーこれ、リムガント名物『暴走族』って奴か・・・生で見れるなんてなー
しかも女ばっかり・・・『れでぃーす』って言うんだっけ・・・



「ネタは上がってるんだよ、お前がリーダーを弄ぶ 最悪男だってな!」



物憂げなリーダー・・・
悪い男の騙されているに違いねぇ



リーダーのすべすべパーフェクトボデーに何の不満があるんだよ

なんなのこの状況・・・




「馬鹿野郎ッ・・・ウツロ先輩はなぁ・・・すごく真面目でウブなんだよ・・・」
殴るミラ・・・


ウブゆーな



リーダーお幸せに

こら、ウツなんとかぁ・・・リーダー泣かせたら締めに行くからなぁ・・・
メンチ切り



さっきのを見せられて今更かわい子ぶられても・・複雑だな・・



ミラ「これは・・・その」
レッドスカーレット(笑)とか言われて
対馬鹿にされる・・・私の黒歴史



ウツロ「ミラは・・・すごいんだな・・・あの規模の集団を率いるとか」
※ウツロの行商人時代の経験より、20人規模の行商団はそれなりに立派である。


ミラ「・・・え」



ミラ「・・・」



ミラはすごく体が熱くなるのを感じた。
ヤバい・・・これは・・・ヤバい・・・



ウツロ先輩・・・今の不意打ちは、卑怯です・・・



込み上げてくる感情に耐え切れず、
その場にうずくまるミラだった。








リーダーうちらの掟では『絶対に男を作ってはならない』って・・・
「やめな、アミラ、リーダーはもう何年も前に引退しただろ・・・今更・・・」
「うちら・・・やっぱりリーダーがいないと纏まらないッスよ・・・」
泣き始める。

部下の前で泣くんじゃねーよ