聖教会のシスター ストレ
私は聖教会のシスター ストレだ。
聖地殉教の旅に出て たまたまこの村に立ち寄った。
そこである冒険者の一団がゴブリンの巣に行ったきり戻ってこないので
様子を見てきて欲しいと言われた。
ああ、なんて面倒な・・・
村人にいい顔をしてしまったのは良くなかった。
適当に理由をつけてそそくさと立ち去るのが正解だった・・・
とぼとぼと森の方へ歩く。
ん、ボロボロの服を着た少年がこちらへ向かってきている・・・
村の子供か?
・・・いや・・・あれは・・・・
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シンカは歩く。
この先に村があるらしい。
誰かがこちらにやってくる・・・
深呼吸、深呼吸、余裕のある対応を心掛けて・・・よし大丈夫
ストレ「こんにちは・・・ボクは迷子かな?」
背の小さい女の人だった。
幼い顔立ちをしているが、それなりに年を取っている気もする・・・
えーっと何と言うべきか・・・
「村の子供です」と言って、村へ戻って「知らない子ですね」と言われてもややこしい。
シンカ「・・・あー・・・えーっと」
ストレ「申し遅れました。私は聖教会のシスターでストレ=ハーリアと申します。」
ストレ「ちょっと聞きたいんですけど・・・冒険者さんたち、ああ、鎧を来た怖いおじさん達を知らりませんか・・・数日前から行方知れずで・・・」
ああ、彼らは・・・
シンカ「・・・」
ストレ「・・・なんだか知ってるって顔・・・してますねぇ・・・」
シンカ「・・・」
なんだ・・・この感じ・・・追いつめられた犯人みたいじゃないか・・・
じっとこっちを観察する女性
「ああ・・・今なんとなく確信しました・・・あなた・・・彼らを殺しましたね?」
シンカ「・・・え」
固まるシンカだった。
それは、今ではもうこの世に居ない人々のことだな・・・
ストレ「それとも・・・美しい私に 見惚れちゃってましたか?」
シンカ「不思議だ・・・こんな綺麗な人いつもならドキマギして上手く喋れないような気がするのに・・・全くそんな感じがしない・・・」
(これが・・・人間でなくなるということなのか・・・)
ストレ「な・・・失礼な・・・」
シンカは歩く。
ノワールとは直前に別れた。
歩く、歩く、今度こそ人に会えると信じて
「犯人はお前だ」
「証拠はあるんでしょうねぇ?」
ふふ・・・あなたからは血の匂いがするもの・・・とても恨みの染み込んだ・・ね
ゾクッ