シンカ ストレの尋問
犯人はあなたです・・・
そうズバリと言われてしまった。
「何を証拠にそんなことを言うんだ?」
「証拠でもあるのかね?」
なんて言ってしまったらもう犯人だと自白しているようなものだろうか・・・
落ち着け・・・落ち着いて考えろ・・・
シンカ「え・・・何を言っているかわかんないよ?」
これだな、
馬鹿のフリ・・・しかも、子供っぽくふるまえただろう・・・
ストレ「ふふ・・・あなたって誤魔化すのが下手なんですね・・・」
シンカ「・・・」
ストレ「私は聖教会のシスターですから・・・素直に罪を認めれば・・・神の名のもとにあなたは許されるかもしれませんよ。」
はん・・・そんな誘いには乗らん、
そういえば、生前俺は無神論者だった気がしてきた
神なんていない、神なんていない
ストレ「なんて・・・茶番ですよねぇ・・・」
え・・・今なんて・・・
ストレ「あなたが殺してようがいまいが、咎めるつもりはもとよりありませんよ。その冒険者さん達というのはずいぶん素行が悪かったようですから・・・死んだ方がマシ・・・いいえ、殺してくれて感謝されるべきなのかもしれません。」
シンカ「・・・」
ストレ「ということで・・・白状する気になりましたか?」
シンカ「え・・・何を言っているかわかんないよ?」
ストレ「あなたは強情なんですね」
・・・
ストレ「今のこの世界・・・魔獣の溢れかえってしまったこの世界・・・こんな世界に秩序なんてあるはずもない・・・」
なんだこの人・・・ちょっと怖い・・・
ストレ「ああ・・・ごめんなさい、あなたから人成らざる邪悪な気配を感じたので・・・カマをかけてみたのですが・・・」
シンカ「・・・」
ストレ「どうやら 当たり のようですね」
とりあえずは・・・あなたに不利になるようなことはしないつもりです・・・
あと・・・これは忠告ですが・・・
振舞いには注意してくださいね・・・あまり派手に動き過ぎると・・・聖教会の別の方々が黙っていないでしょうからね・・・