はたく 大海ちゃんと異世界堂

はたく 



大海ちゃんと異世界



大海は悩んでいた。



少し前に
オーミーちゃんからもらった『赤い大きな宝石の首飾り』
あの時の戦闘で助けてもらったお礼のようだったが・・・
※66話



この宝石どうしよう・・・



孝一君には・・・
「え、別にいらないけど」
と言われてしまった・・・
死んだ祖母の形見だも話していた気がするし・・・粗末に扱えないな・・・



オーミーちゃんに返してしまうのがベストだが、

いつ異世界召喚されるかがわからない。

そこで最近はその『赤い大きな宝石の首飾り』を身に着けるようにしていた。この綺麗な装飾は持っていたワンピースによく合うし




異世界堂にて




お婆さんはため息をつく、
以前の孫の危機を察知した胸騒ぎは収まったものの・・・
やはり死ぬ前にもう一度だけでも孫に会いたいものだな・・・


テスラ「・・・お婆さん、死ぬだなんて・・・」


お婆さん「・・・」


テスラ「お婆さん亡き後は・・・ワタシが異世界堂2代目を継ぎますからご安心を・・・」


お婆さん「ワシ、死ぬ前に店を畳むからな・・・」
お前のようなぐーたら居候には絶対に継がせんし
テスラ「相変わらず、 ツンデレ ですねぇ」



今日もだらだらと店番をするテスラ・・・




ふと見知った人物が店の前を通る。



テスラ「おー大海」
大海「こんにちは、テスラ先生」

テスラ「相変わらず、コーイチのストーカーですか?精が出ますねー」

大海「・・・違い・・・ます」
まぁ・・・第三者視点から冷静にみたらそうかもしれないけど・・・主観的には違いますぅ



お昼下がりの暇な時間・・・
偶然、店頭に現れたお婆さんは大海の姿を見て目を丸くする・・・


お婆さん「お・・・おお・・・」
大海「?」



お婆さん「・・・我が孫よ。」



大海を熱く抱擁するお婆さん



大海「ええ・・・」



大海「あの・・・あの・・・人違いだと・・・思います。」
お婆さん「いや・・・見間違えるものか・・・お前は成長したオーミーそのものだ・・・」



大海「・・・私には別のお婆ちゃんが・・・います」



お婆さん「なんと・・・いつの間に『わし以外のお婆ちゃん』を・・・」




テスラ「まぁまぁ・・・お婆ちゃん・・・落ち着いて下サイ・・・」





テスラ「お婆ちゃん・・・年頃の娘を見境なく『孫あつかい』するのは・・・どうかと思いますよ」


お婆さん「ワシを軽いナンパ男扱いするのはやめろぉ」


そして話はこじれる方向へ











その宝石はわしのだ・・・これが何よりの証



売ればそれなりのお金に・・・という趣旨の会話をしたが黙っておこう








テスラ(コレ・・・話がかみ合ってないデスねぇ・・・)