ミレスの面影の後に掲載
レッドスカーレットの魅羅
ごくたまに
ミラのことを『リーダー』と呼ぶ女子を見かけることがある。
ひそひそと噂をする中に『あれ・・・レッドスカーレットの・・・』と話す人もいた。
ウツロ「レッドスカーレット?」
ミラ「さー・・・なんでしょうか・・・」
焦って赤面してあたふたするミラ
ウツロ「?」
何か恥ずかしい過去なんだろうか・・・
自分にも恥ずかしい過去はたくさんある・・・ここはそっとしておこう・・・
俺って大人だな・・・ふふ
ミラ「でも・・・ウツロ先輩がどうしても知りたいっていうなら私は・・・」
ウツロ「いや、別にいいけど」
ぷー
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12歳、記憶を無くした私は・・・
引っ込み思案だった。
大人しくてびくびくおどおどしていた。
思い出せない過去、右も左もわからない魔法学校
それは無理のないことだったのだが、
怖い、怖い、怖い・・・学校怖い・・・
校内のいじめっこに対して私は・・・ミラスロットをぶっ放してしまった・・・
そして・・・
その日を境に喧嘩、喧嘩の繰り返しで・・・
気が付けば・・・
レッドスカーレットという『れでぃーす』のリーダーになっていた・・・
「リーダー!」
「リーダー!」
慕ってくれる、妹たち・・・
あれ?どうしてこんなことになってしまったんだっけ?
『レッドスカーレットの魅羅』と言えば同世代では知らない者はいないほど有名になってしまった。
今にして思えば顔から火が出そうなほど恥ずかしい黒歴史なのだが・・・
そんなある日、
私は・・・
当時の風紀委員長だったケーリー=エクセルに出会うのだった。
当時の風紀委員長のケーリーの雷速でワンパンされた私は大人しく勉強する道を選ぶのだった。
今でもケーリーに頭が上がらない・・・
私は、ケーリーの女らしさ指導のおかげですごく綺麗な女性になったらしい。
自覚はあまりないけれども・・・
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「ミラは恋愛経験とか豊富そうだな」
同僚にこっそり話すウツロさん
ケーリー「・・・」
ケーリーは危うく紅茶を吹き出しそうになった。
昔を知っている私は『そんなはずもないだろう』と思うのだが・・・
ミラに限ってそんなことあろうはずもないだろうに・・・
(そこは隠しておきたいんだな・・・)
遠目でケーリーは思った。
水浴びをして体を拭く・・・
ミラは自室でのんびりしていた。
ベットに仰向けに寝転がって・・・ふと・・・遠い過去を思い出す。