夜が来る・・・
普通でない宝石・・・
まだまだ要領を得ないけれど、集めるべき宝石はそういう物らしい。
日が暮れてきた・・・
さて、どうしようか
寝る必要はないが、人間らしく振舞うのならば寝床を探さないといけない。
とはいえ、子供一人で宿をとるのも不自然な気がするな・・・
ノワールさんのふかふかの毛並みで寝たい気もしたが、
街を出たり入ったりはかなり怪しいな・・・
色々考えた末、
今日は路地裏でこっそり一夜を明かすことにした。
別に考えるのが面倒になったわけじゃない・・・はず
ぼんやり夕方の街を眺める。
ふんわりとだたようおいしそうなご飯の匂い
街灯やら家の光やらで飾られた街は綺麗だった。
暇だな・・・
夜も更けてきた。
街は灯りも消えて、深い深い闇の世界になった。
誰もいない・・・
暇だな・・・
路地裏に腰かけながら・・・考える。
邪神か・・・
そんな者がいるのならば・・・おそらく俺たち側の『何か』だろうな・・・
それを突き止めることが・・・宝石発見の早道である気がする・・
根拠はない・・・ただの勘だが
ぎゃああ
金切り声・・・
遠く・・・微かに・・・人の悲痛に叫ぶ声が聞こえた・・・
・・・
シンカはそこへ行ってみることにした。