【魔法協会創設編】木の大魔法使いマクラーレン参戦

【魔法協会創設編】木の大魔法使いマクラーレン参戦





全裸の男・・・





クラスティア王国王都リムガント王宮・・・
王と貴族たちは震えながら縮こまって生活していた・・・


王宮近くでさえ起こる魔獣被害
リムガントに潜伏していると噂のあるアサシン達
彼らは我が身可愛さで主力軍のほとんどを王都に縛り付ける。


そんな中、鋼鉄の魔女を味方につけたという知らせは
彼らの不安をすこしばかり和らげることが出来たようだ・・・
鉄の魔女について彼らの出した結論は・・・

「鉄の魔女に王都リムガントの守護を命じる」

というものだった。



マクラーレンは・・・王都を離れる決意を固めるのだった。



ガルフェン「やはり・・・行かれるのですか・・・」
マクラーレン「すまない・・・王都の警護を貴公ひとりに任せる形になってしまって・・・だが私は・・・この国をあきらめたくはないのだ・・・」


歳というのは悲しいものですな
昔はあれほど勇猛だった王がここまで変わられるとは・・・
ガルフェンは目を細める。





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アクア「今日は・・・この砦に木の大魔法使いマクラーレン様が来られるそうですよ・・・」




誰かわからない二人のためにアクアローナは説明する。
クラスティアの2大戦力といえば『剣神ガルフェン』と『木の大魔法使いマクラーレン』の2名で・・・ガルフェン卿はもういい歳のお爺ちゃんですけれど、
マクラーレン様は長身イケメンで『とても漢らしい』ともっぱらの評判なのですよ(会ったことはない)



噂をすれば、彼らの一団がようやく到着したようだった。






馬車から降りた3人はマクラーレンの姿を見て・・・固まる。






(なんじゃあの変態は・・・切り刻むか?切り刻めば良いのか?)
(やめて下さい、とっても偉い貴族の方なんですよ)

(アクアローナはああいうのが好みなんだ・・・へぇ)
(好みじゃないですよッ)

(それにしても全裸とは・・・意表を突かれたよ・・・『有り』か『無し』か・・・判断迷うところだね)
(いや、『無し』じゃろう)



3人のひそひそ声を気にすることなくズンズンと歩いてこちらへやってくるマクラーレン・・・
そして、3人の前に跪いて頭をたれる。




「魔法協会の長よ、私もそなたらの組織の傘下に加えていただきたく参上した」



「!?」



木の大魔法使いマクラーレン様が私たちの組織に・・・
「いや、そんな、私たちがマクラーレン様の傘下に入った方がいいです・・・」
「ワシはこんな変態の命令を聞くなど絶対に嫌だぞ」などと叫ぶサリアの声は耳に入らない。



「私は・・・そなたたちの心意気に賛同したいのだ」



クラスティアの国を背負う?
そんなこと・・・ちょっと魔法が得意なただの小娘に出来るわけがない・・・
責任が・・・重すぎるもの・・・


誰かが・・・肩をしっかりと掴む。

「アクアローナ・・・きっと大丈夫だよ」

アルザス・・・
・・・
私は渋々了承することにした。



叔父さんは「出世だ、出世だ」と喜んでいるし、
サリアは「変態、変態」と騒いでいるようだった。