脛蹴り

放課後パン





放課後、リジェットさんとの報告会にて





「どうでしたか、同級生との一騎討は」

「リジェットさん、その場に居たんだから知っているでしょう」

「え、何のことデス?」
・・・あくまでしらを切るつもりらしい。



それにしても・・・
やっぱり炎属性でしたか・・・惜しい・・・どうして男なんだミシェル君・・・


リジェットさんが何かブツブツ言っているが、まぁいいか


「筋は悪くないが、脛が隙だらけ過ぎる」
あれでは攻撃してくださいと言っているようなものだ・・・


(脛攻撃されるって発想、一般人には あまり ありませんよ・・・と言いたいが黙っておこう)





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下宿へ戻るためにのんびり歩く。
夕刻、
ランプの明りが灯る。

整備された街並み、高い建物・・・
ぼんやり歩いていても飽きがこない。


桜花国もこんな街並みが広がる未来があるのだろうかなどと感傷に浸ってみたりする。



「ケイシュウ、ケイシュウ」



パン屋のお姉さんに呼び止められた。売れ残りのパンを持たせてくれるようだ。

下宿に帰ってさっそく食べる。

まだ暖かい・・・あれこれってデキたて?
ひき肉を固めて焼いたものが挟まっていた。
肉汁がパンに染み込んで美味しい。

美味しいな・・・


パンもいいけど、このお肉でお米を食べれたらもっといい。
そう感じつつ、舌つづみを打つのだった。




ああ