ウツロ 最近の若者は


最近の若者は




「魔術結社 社長に俺はなる!!」




少し前に流行したティーン向け小説の主人公の口癖
アクアローナの最近のお気に入り小説であった。


アクア「おお、この主人公、良いですね」


メルビ「アクアローナ様、そんなもの読んでないで仕事してください」



この小説のモデル・・・
魔法協会のことでしょうか、ではでは魔術結社 社長とは『七賢人』のことに違いない。


七賢人は皆の憧れなのでしょうね・・・ふふふ


メルビ(聞いてやしねぇ)




$$$




「ウツロさん頼みがあるのですが・・・」


「魔術結社 社長に俺はなる!!」
と叫んでくれないでしょうか?



は?



いやいや、辛辣に扱っちゃ駄目だ。
このお方は偉い方なんだから、飛ばされちゃう、首切られちゃう。

何でも好きな小説の登場人物の真似をして欲しいとのこと


「この主人公、魔力ゼロなのに、頑張り屋なところなんて、ウツロさんにそっくりで」




「あの、俺、魔力ゼロじゃないんですけど・・・」





「・・・え?」

その時、アクアローナは思った。


(ゼロも5も変わらなくね?)



膨大な魔力を持つ、アクアローナにしてみれば、
5の魔力など、数にも入れない『小銭』同然だったのだが・・・



「・・・」



「それは置いておいて、この熱い部分とか、そっくりなんですよ(汗)」
アクアローナ様は気を使った。









出世欲の希薄な若者



「ウツロさんだって、魔法協会に居るからには、当然、ゆくゆくは自分も『七賢人』を目指したいと考えていますよね」



「・・・え?・・・別に」
別になりたくはないな



あれ?