飛竜殺し
「おい、飛竜を見かけたらしいぞ」
街の一番高い見張り塔からの一報で
ヘクトバザールに衝撃が走る。
毎年、縄張りを追われたオスの飛竜が、やってきては街に甚大な被害を出していた。
あわてふためく、街の人々、
すぐさまギルドに依頼が出て、選りすぐりの討伐部隊が組織されたが
それは取り越し苦労に終わる。
「やられてる一体だれが・・・」
飛竜の死体が平原の真ん中に横たわっているのが見つかる。
鋭い斬撃と傷口はひどく焼け焦げていた。
「燃える斬撃?」
「剣姫リゼロット様じゃないか?」
「だが、彼女は3日前の別の街に旅立っていったと聞いているが」
$$$
メルシーは肩を落としながら、ヘクトバザールの通りを歩く。
「今日もフィールドに出て必死に探したものの・・・スキマ探索の成果がゼロだったのは残念です・・・」
が、今日は宿屋をふんぱつですッ
わーい
硯は訳も分からず喜んでいる。
「炭火さんが倒した『飛ぶ奴の角?』を売ったおかげでお金が増えたので・・・」
あれか・・・
いきなり空の上から襲ってきてビビったな
上手く対処出来て、命拾いした・・・どきどき
次回:レベルアップへのルール
硯を使っている限り、俺はレベルアップできない。
ということが今回の検証でわかったことだ。