ウツロ 本部にて
ウツロは現在、魔法協会本部に来ている。
なんでも引退する高名な魔法使いの講演会があって出席者が寂しいので参加しろだのなんだのということらしい・・・業務の効率が悪いとか注意するわりにそれはどうなんだろう・・・
魔法協会本部は、相変わらず、仰々しい巨大な建物だった。
七賢人の像とか飾ってるし
廊下でいつかの火魔女(アレクール)とスフィールにバッタリ会う。
彼女らは同期で仲が良いらしい。
スフィ「お久しぶりです。」
火魔女「・・・お久しぶりです・・・ウツロさん」
スフィの横で恥ずかしそうにモジモジする火魔女
廊下からドカドカと足音が聞こえた。
ミラ「ウツローーーン」
どこからか現れて、ウツロに飛びつくミラ
豊満な胸と太ももがウツロにのしかかる。
うぐっ
火魔女「・・・」
スフィ「・・・」
火魔女(ああ・・・なんて・・・たゆんたゆん・・・)
火魔女「ウツロさん!・・・不潔です。見損ないました。」
・・・ええ
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お昼休み
食堂にて、食堂って言い方はやや野暮ったい、そうピカピカでお洒落なここは『カフェテラス』というらしい。
火魔女「ミラ先輩・・・ウツロ先輩と距離が近過ぎじゃないですかね・・・」
近いというか密着している気がする・・・
ミラ「私とウツロンは1ヵ月間一緒だったんだからこのくらい当然」
火魔女はさらにぷーっとむくれる。
火魔女「私だってウツロ先輩にお尻を撫でられました。」
・・・撫でてねーよ
ミラ「ふ・・・その程度?」
ミラは静かに語り出す。
怪我をしたウツロンを見舞いに駆け付けた私は・・・
彼に泣いて謝った。
私の背中を撫でながら、『気にすることはない、胸を張れ』と優しく諭してくれたわ・・・
顔を上げる私・・・ウツロンと目が合う。
どちらともなく、自然と触れ合うクチビル
そしてそのままウツロンが優しく私を抱き寄せて・・・
火魔女「だああああ・・・ウツロ先輩、嘘ですよね、嘘って言ってください。」
ウツロ「嘘だよ。」
ミラ「ちょっと誇張した表現はあったけど・・・だいたいあってるのに」
・・・あってねーよ
食事を終えた火魔女は立ち上がる。
火魔女「ミラ先輩ちょっと訓練場で運動しませんか?・・・最近、ちょっとデブったんじゃないですか?」
ミラ「ふふふ・・・小娘じゃりんこが軽く揉んでやるわ」
ミラと火魔女のふたりは訓練場へ歩いて行った。
誰かがウツの腕をつつく。
スフィ「そのあとどうなったんですか?」
スフィは興味津々だった・・・
引退する高名な魔法使いの講演会は、総括すると『頑張れよ』ということだった。事前に絶対に寝てはならないと注意されていたので、そっちをかなり頑張らなければならなかったな・・・