ウツロ 星メダルを集めた者には
「アクア様、わたし、北支部へ異動したいです!」
アクアローナはミラの突然のお願いに戸惑った。
アクアローナとミラは師弟関係である。
魔術が暴発して魔法協会討伐対象になりかけていたミラを保護し、才能を見出して、魔法学校への進学を勧め、魔法協会の魔女として雇ったのはアクアローナそのひとであった。とはいってもアクアローナはたくさんの恵まれない子供を救済しており、ミラはたくさんいる弟子のひとりである。
ミラが、よくわからないことを言い出すのは珍しくないが、今日のお願いは また唐突だな・・・
アクア「なぜ、北支部に?」
ミラ「・・・えーっと・・・そう・・・ケーリ―がいるし」
なんだ?そのとってつけたような言い訳は・・・
アクア「そういえば、北支部にはウツロさんがいましたね。」
ミラ「・・・え・・・ウツロンは・・・全然カンケイないし・・・」
もじもじしながら赤くなるミラ・・・
ほほう
無論、行かせてもよいが・・・これは上手く利用できるかもしれません。
ちょっと性格が悪いですが・・・
アクア「ミラ、星メダルを集める王の話を聞いたことがありますか?」
ミラ「星メダル?」
アクア「その昔、星メダルと呼ばれる世界各地に散らばった金貨を集めることを趣味にしていた王がいました。メダルを献上した数に応じて、素晴らしい財宝と交換したそうです。」
ミラ「?」
アクア「ということで、私もその話になぞらえて、あなたに試練を課したいと思います。」
任務達成数初級:ウツロの魔法の書のアドレス取得
任務達成率中級:ウツロと二人で任務
任務達成率上級:北支部異動
アクア「という形でいかがでしょう。」
ミラ「おお、わかりやすい」
ミラ「・・・はっ・・・べ、べつにウツロンはカンケイないし」
アクア「はいはい」
ふふふ・・・若いっていいわね
火魔女「ちょっとウツロさんにとって迷惑過ぎじゃないですかね。」
横で聞き耳をたてていた火魔女が耐えかねてツッコんだ。
休日の趣味
vsケルベロス
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0.2のお酒頼もうかな・・・「ウツロちゃん」