【月江さん編】あさのあいさつ
始業1時間前・・・月江と三島は正門で待機する。
三島「・・・あの・・・月江・・・さん・・・朝早過ぎじゃないか?」
月江「・・・いいでしょ別に・・・」
そういえば月江は・・・
ピアノのコンクールの当日とか早く来過ぎる癖があったな・・・
『本当に大事に思っている行事』は朝早いってことか・・・
この前の俺との喫茶店でのお茶は・・・遅刻してきてたな・・・くふ
1時間後・・・
来た・・・水上だ・・・
三島「月江・・・大丈夫か?」
月江「ちょっと待ってまだ心の準備が・・・」
あの・・・1時間前に来てたんだが・・・それは・・・
あたふた慌てる月江
ふーやっぱりいきなりは無理だな・・・
やっぱり俺が水上と友達になってゆっくり慣らしていくしかないか・・・
月江は立ち上がって水上の正面に立つ・・・
三島(・・・おお行くのか・・・)
孝一「?」
月江「・・・」
月江「お・・・」
月江「お・・・」
月江「おは・・・お・・・・ぶひひ・・・お・・・おは・・・」
おい月江・・・その反応・・・お前に初めて話しかける男子みたいだぞ?
目の焦点が合わず、ちょっと笑い気味なのが逆に怖い
孝一「?・・・ああ、おはよう」
月江はそのまま人気のないところへ走り去ってしまった。
大海「・・・おはよう、水上君」
孝一「!・・・大海おはよう」
大海(・・・少しぎこちない?)
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校舎裏にて・・・
月江は壁に手をついて下を向いていた。
三島「・・・君恵?」
月江「・・・死にたい」
三島「・・・」
月江「・・・ねぇ・・・どうしよう翔平、絶対変な奴だって思われたわ・・・」
三島「大丈夫じゃないかな?・・・多分そこまで意識されていない気がする・・・」
月江「なんですってッ」
その後
『今日は学校を休む』と言い張る月江の説得にとても苦労した。
「おはよう」
「月江さんこんな朝早くどうしたの?」
「ん、ちょっとね・・・」
あれ・・・こないな・・・
不思議に思いながら教室に入ると水上はすでに机に伏して寝ているようだった・・・
え・・ずっと校門前に張ってたのに・・・こいつ・・・どこから入ったんだ?