シンカ 作戦会議

作戦会議




村にお世話になっているので畑を耕すシンカ




全然疲れないな・・・これも与えられた力というものか


1日目・・
2日目・・・
3日目・・・・


「すごいねぇ・・・こんな広い畑を全部耕すなんて、すごいねぇ」

お世話になっている家のお婆さんがめっちゃ褒めてくれた・・・



あれ?・・・こんなことしてていいんだっけ・・・




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数日後、深夜に
ノワールさんの声に呼ばれて森の深くへ歩いていく。
・・・これは宝石探しをサボっていることを怒られる流れだろうな・・・


ノワール「やぁシンカ、・・・なんかね・・・マドウが話があるらしいよ」
あくびをしている・・・相変わらずのやる気ゼロ




「久しいな、同士よ・・・」





声が聞こえた。
森の木の太い幹から『顔』が現れる。


おお、最初に出会った顔の人だ・・・何処にでも出て来れるのか・・・



ノワ「マドウはねぇ・・・『魔界の鏡』って道具で鏡に顔を突っ込むと、好きな場所で通信できるんだってさ・・・」




ふーん
するとこのひと・・・原寸大でこの顔の大きさ何だろうか
なんか・・・アンバランスだな

謎のベールに包まれたままだったら、尊敬出来ていたかもしれないが・・・
知れば知るほど、尊敬の念が下がっていく気がする、今日この頃・・・



シンカ「その前に・・・ひとつ・・・いいですか?」



俺は聖教会のシスターでストレと名乗る人物に『邪悪な存在』であると見破られた話をした。



マドウ「・・・聖教会・・・だと・・・ああ・・・忌々しい奴らだ・・・」



ノワ「邪魔ならその場で始末しちゃえば良かったじゃないかな?」
怖・・・このにゃんこ可愛い顔して・・・発想が怖い
俺はもうちょっと人間らしく?ありたいんだが・・・



マドウ「いや・・・まだ・・・聖教会と事を構える時期ではない・・・シンカの判断は正しいぞ」
むしろ、マドウさんの方が穏健派だった・・・



ノワ「・・・マリルリあたりがもう・・・戦争仕掛けちゃってる気もするけどねぇ」
マドウ「・・・」



あ、そこの関しては、スルーなんだ。
噂のマリルリさんに会いたくなくなる理由がまたひとつ・・・








宝石とやらの


具体的な色形
もしくはレーダーっぽい何か
もしくはせめて地図とか












夜半過ぎ・・・小さく声が聞こえた。


「シンカ・・・シンカ・・・ちょっとこっち来て・・・」


声のする森の深くへ歩いていく・・・


大きな黒猫のノワールさんが縮こまっていた。
とはいえそれでも小屋ぐらいの大きさなんだが・・・



・・・うーん、宝石探しをサボっている自分への注意だろうか・・・
とはいえ具体的にどうすればいいのか何もわからないんだよな



ノワール「どう?・・・人間には慣れた?」
シンカ「まぁまぁかな」


ノワール「ボクとしては、あと2,3年くらいそこで生活しててもいいと思うんだけど、マドウに怒られてねぇ・・・」
2,3年って長いな・・・



ノワール「・・・」
シンカ「・・・」







夜中、目はぱっちりと開いていた・・・
基本的に眠らなくても活動できるようだった・・・