ウツロ 暑さは人をだらけさせる


暑さは人をだらけさせる




暑い




初夏とでもいうのか、最近暑い。
魔法協会北支部周辺の気候は
どちらかというと年中涼しいのだが、内陸なので日中は暑かったりする。

暑い夏、うきうきと水浴びや行楽の季節・・・
などという楽しみと縁のないウツロにとってこの季節はダルいだけであった。



ああ・・・この中途半端な暑さ・・・仕事のやる気をゴリゴリと削いでいく・・・



やる気ない・・・やる気ない・・・やる気ない・・・




ミラ「本当に暑いですね」


シャツのボタンを二つ目まで外して、手で自分を仰ぐミラ・・・
シャツの隙間からチラチラと谷間が見える・・・




おい・・・




ミラ「・・・どうしました?」



・・・



ウツロ「・・・胸元をしまえ」



ミラ「だって・・・暑いんですもの・・・胸のないウツロ先輩に私の苦労はわからんとですよ」



・・・



ミラにウツロの苦労がわかるはずもなく






熱い地面・・・蒸発する水・・・そして雨・・・