はたく(仮)3話
今日もクラスに居づらくて、階段に座って空を眺める。
あの男子は今日も壁を殴っている。
どうしてあんなに熱心に殴っているんだろう。
聞いてみたい気もしてきた。
この間助けてもらったお礼も言いたいし、話しかけてみようかな
恐る恐る彼の様子を伺いつつ、距離を詰める。
「何あれ・・・」
「ああ、あれは校内で有名な気が狂ってるって噂の・・・」
後ろを通り過ぎた女子の噂話が聞こえた・・・
急に話しかけるのが怖くなった。
私も同類だと思われてしまうかもしれない・・・
私は勇気が出なかった。
家に帰ってベットに仰向けになりながら考える。
直接言えないのなら、手紙にするとか・・・
便せんを用意して机に向かった。
・・・なんだかこれ・・・ラブレターみたい・・・
手紙作戦は保留にした。
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自慢ではないが、
私は一般認識でいうところの美人らしい。