隔夜 これのちに盛大な伏線になるから


これ のちに盛大な伏線になるから



朝の散歩・・・



隔夜夢にて、男は歩く。
清々しい、人があんまりいない(多分)
近況ノートあたりをうろうろ
短文なら読む気になる気分・・・あとエッセイとかも読み易い。



ふと・・・



犬の散歩をしているおばさんとすれ違う。
花粉症なのかマスクをしており、その上で、ぶえくしょん と くしゃみ をしていた。

「・・・今日はヒノキ花粉キツい」

おばさんはつぶやく。


「ちょっと待ちなさい」
呼び止められる。


「今の情報・・・『のちの盛大な伏線』になるからね、覚えておくんだよ」


「!?」
え、ヒノキ花粉の話?
伏線って何の伏線なんだよ
というかなんで知らない人にそんなこと言われてるんだ・・・



$$$




お昼頃、


シヴァが買い物から帰ってくる。

「市場のお肉が安かったですね」
よっこらせと買い物袋をおろす。



「ご主人様・・・今のセリフも盛大な伏線になりますから覚えておいて下さいね」



何そのセリフ流行ってんの?



・・・



『私という存在も盛大な伏線に・・・』
謎の声は意味ありげにつぶやく。

「はいはい」

男は軽くあしらった。