オリジナル小説

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人気のないルドルの谷に一軒の診療所があった。
そこには女性の医者がひとりいた
彼女は自分のことをイデアと名乗った
黒い衣装を身にまとっていることから魔女の診療所などと呼ばれていた。
魔女とはいっても魔女狩りなどが行われていたのは100年も前のこと
今では、里に唯一の診療所として里の人々から尊敬されていた。



キロ「どうもそのあたりが曖昧になっている気がするんだが・・・」
使い魔「何がです?」
キロ「俺はあと1年の命なんだよな?」
白い剣で吸い出した13匹の悪魔の魔力を溜め込んでいるキロの心臓
普通ならば、すぐに死んでいてもおかしくはない・・・


使い魔「・・・さあ?」
キロ「すごい興味なさそうな返事だな。」


使い魔「・・・ええ」
キロ「もうちょっと興味持てよ。」



たとえ寿命があと1年だろうが変わらない
今の自分には稼ぎがないんだから
働かないといけない


・・・・・


就職斡旋所の事務員「かなり顔色が優れませんね?どこか悪いのですか?」
キロ「・・・ええ、一時期に比べれば大分良くなったんですが」
就職斡旋所の事務員「医師の診察をお勧めしますよ、健康ならば医師の診断書をもって再びお越しください、病人を雇うわけにいきませんから」


ということで医者を紹介されたのだった。

キロ「医者にみてもらう金もないから働きたいのに・・・」


・・・・・


しかし、ずいぶん奥地の診療所を紹介されたものだ・・・
途中道を尋ねた農家の人が
農家の人「イデアさんの診療所?お兄ちゃん運がいいねぇ、あそこの先生は超絶美人な先生だよ」