オリジナル小説

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100年前

カルデラの国は
何十年も続いた戦乱によって、
人々は疲弊していた。
国民はたくさんの災難や災いを悪魔の仕業と恐れた。


デシベル王の統治によって、徐々に改革し、
他国への領地の奪回も進んでいた。


そんな折、
悪魔を操る罪人として
『魔女モールス』
が城に連行された。



デシベル王「そなたが、悪魔を従え、民衆を苦しめる魔女か」
モールス「・・・・ああ、王様。全くの誤解でございます。」
部下「この期に及んで・・・多くの国民がお主が怪しげな魔術をおこなっておるところを目撃しておる。」
モールス「私が絶えず悪魔についての研究を行っていたのは事実ですが、断じて悪魔を操って民衆を苦しめようなどとはしておりません。」
部下「お主は法に従って裁かれる。きっと死罪は免れんであろう。」
モールス「ひいいい、王よ何卒、お慈悲を・・・ああ、そうだ。
私めが悪魔を封印して差し上げましょう。
それが叶ったときには私は無罪放免ということで」
部下「馬鹿な、魔女のいうことなど信じられるか!!!」



王は一考して、
デシベル王「・・・・面白い。できるならやって見せよ。」

部下「王様、このような魔女のたわ言を信じなさるおつもりか・・・云々」
部下や家臣の反対を押し切り王は悪魔討伐を命じるのだった。



モールスは死ぬ思いで、
魔力を吸い取る『白い剣』、
悪魔を探知する『悪魔の本』、
最終的に悪魔を封印する『封印の壷』
を作製し、
軍を率いて、悪魔の討伐と封印へ乗り出すのだった。



魔女モールスと悪魔討伐軍は8匹の悪魔を
白い剣で魔力を吸い取り
封印の壷に封じることに成功した。

しかし、その成果とひきかえにたくさんの死傷者が出ることになった。


デシベル王「少なくとも残り4匹の悪魔を封印したい。
いずれも放っておけばわが国の脅威となるだろう。
成功の暁には、そなたの父を将軍の地位につけよう。」
アーシェ「承知したしました。王よ。」



・・・それが私にとっての悲劇の始まり・・・