はたく はたくレポート2
本日の修行、組手
大海「水上君、『はたく』使ってもいいからね・・・」
大海は『はたく』の記憶喪失効果の検証を試みたが、大海に『はたく』が作用したことはなかった。
理由はわからない。もしかしたら、女子の私に無意識に手加減しているのかも・・・「大海を本気で殴れない」みたいな・・・
大海「『はたく』で思いっきりお腹を殴られてるのに・・・失敗しても・・・全然痛くないんだね・・・」
孝一「まあ・・・はたくって『殴る』というより『壁を掴んでグラグラ揺らす』感じだからな」
壁を掴んでグラグラ揺らす?・・・
大海(・・・へーそうなんだ・・・)
孝一「そういう意味じゃ『投げ技』に近いのかも」
大海(・・・へー・・・なんだろうこの頭に引っかかる感じ・・・)
大海は何度も孝一を投げ飛ばす。
それにしても・・・『はたく』ってすごいな・・・ほとんど予備動作がないから読み辛い・・・
普通のパンチはある程度拳を引いて押し出す。
引くほどに腰のひねりが入って威力が上がる。
でも、『はたく』にはそれがない。
ちょうどゆるいジャブだけでストレートの威力が出るようなそんなすごい技のイメージ
しかも、『はたく』が決まれば半日ほど強制的に眠ってしまう。
大海(相手からすれば・・・何をされたか さえ 理解不能だろうな・・・)
組手は続く。大海が投げに失敗して一度距離をとろうとした隙に孝一が『はたく』を繰り出す。
もちっ・・・
大海にヒットした『はたく』は、またしても失敗したようだった。
孝一は腕を駆られて投げ飛ばされる。
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孝一(・・・どうして大海には『はたく』が効かないんだろう・・・)
『はたく』が効かない=振動しない→振動し辛い→振動吸収体質⇒もちっとしている
孝一(・・・大海が怒りそうだから黙っておこう・・・)