ウツロ いい剣が欲しいとヒロイン談義

ウツロ いい剣が欲しいとヒロイン談義




カザンカ「ウツロさん、たまには剣を買って下さいよ。」



鍛冶屋の試供品に手をとる。
いい剣だな・・・

魔法協会剣士にとっていい剣とは切れ味ではない。
切れ味なんて何回か斬ったらすぐに落ちる。

大切なのは剣の魔法電導度である。
剣を媒介した魔法を使う際、魔法電導度の低い安い剣の場合威力が落ちる。


魔法力1の風切りで0.1分ぐらいは剣の摩擦抵抗で消費しているだろうか・・・
つまり10%のロスが出る。
0.5風切りで20%ロス、0.2風切りで50%ロス・・・くっ





ケーリ―さんは鍛冶屋の前でウツロを見かける・・・ウツロは熱心に剣を見ているようだった。
ケーリ―「ミラのこと・・・有り難うございました・・・」
って言いたいが・・・私はウツロさんと談笑するほどの仲でないので言いづらい。

ウツロさんは討伐業務自体は真面目にされていますから・・・剣くらい買っても怒りませんよ

でも、甘やかすと癖になるから言うのは止そう。





夕刻、酒場にて


同僚「沈んでんな・・・ミラちゃんがいなくなって寂しいのか?」
ウツロ「いや・・・それはない」

同僚「いやー改めてあの子は癒し系美女で可愛かったな・・・何より素晴らしく『豊満で』『たわわ』だった・・・」
ウツロ「・・・」
同僚「お前、最後の方はミラちゃんの方がお前にべったりだったが・・・どうだったよ?その辺」


ウツロ「ばっ・・・俺は仕事は仕事として・・・私情を挟まずにミラに接して・・・だな」


徐々に声の小さくなるウツロ
ウツロ「正直・・・すごかった・・・」


同僚「あはははは・・・ケーリ―ちゃんに今の話、言ってやろ、言ってやろ」


ウツロ「やめろ、最低の好感度がさらに下がるだろうがよ。」