魔法協会人事のリアル
【魔法協会部隊編成会議】
部隊のメンバーの編成を決める会議。年に何回か開かれる。
各部隊は基本的にヒトが不足しているので
「どんな使えない人でも欲しい」
というスタンスである。
「ウツロ=ハイイロか・・・」
「魔法力5はちょっと・・・」
「最低でも壁になってもらえないとねぇ・・・」
ただし、魔法力が5しかないウツロの評価は低い。これには理由がある。
基本的に魔法協会部隊は、
前衛:剣士が魔法障壁を展開して敵の攻撃を防ぐ。
後衛:魔法使いが強力な魔法で敵を倒す。
という戦法が一般的なため
魔法障壁を長く張れないウツロは部隊にとってのメリットがないのであった。。
そんな中、フレムベル隊のリグレットが手を挙げる。
リグ「ウツロ君かぁ・・・ウチの部隊で引き取るかねぇ・・・」
クラフトがすぐさま反論する。
クラ「誰彼かまわず、入れようとするのはやめてください!・・・ウチは『炎上魔女』だけで持て余してるんですから!」
リグ「えー・・・面白い子なのになぁ・・・」
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「ミラージュ=イエールか・・・」
「おお、なんて高い魔力」
「多属性をこんなに使えるなんて素晴らしいわね。」
「すごく美人じゃないか・・・」
「うちの部隊も華やかになっていいな。」
ただし、ミラージュの評価は低い。これには理由があった。
メルビア「えーっと・・・ただし・・・ミラージュのミラスロットはランダムで『味方を巻き込む魔法』も多いので下記のような戦術をとって下さい・・・」
前衛:剣士は敵の方とミラの方にも魔法障壁を展開。
「それって味方の方にもシールド展開ってことですか・・・」
「いやいや、意味が分からないから・・・」
「冗談じゃないそんな人間使えるかー」
そして、余るウツロとミラだった・・・
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「また、ウツロ先輩と任務か・・・やっぱり私を 好んで 使ってくれるのはウツロ先輩だけなんですね。」
いや、俺も好んで使っているわけではないけどね・・・
次、ウツロ=ハイイロ君について
「新人!・・・ぜひうちへ」
「いいや我が部隊がもらう!!」
ウツロのプロフィールに目を通す・・・
「魔法力5か・・・」
ミラージュちゃんは美人だ・・・
ミラスロット・・・
「誰でもいいとは言ったけど、最低限これは出来て欲しいっていうレベルがあるよねぇ」
「ああ、流石に魔法障壁で壁にもなれないとキツイねぇ」
【解説】