関節技を教えて欲しいミラ
「関節技!・・・教えて下さいウツロ先輩」
獣人討伐から帰ってきたミラの第一声だった。
抱き付いてくるミラを引きはがす。
ウツロ「そんな技使う必要ないだろうに・・・」
この 魔力おばけ め・・・
前に聞いたケーリーさんの話、
ミラは格闘技が大好きで、格闘術大会は欠かさず見に行くほどらしい。
そういえば、『闇』の目状態の時も基本は格闘術だっけ・・・
子犬のようにくーんと懇願するミラ・・・
ミラ「今回はやましい気持ちなしに真剣です。」
『今回は』って言葉が引っかかるが・・・まあいいか
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休日、ウツロの部屋で
「さぁ、ウツロ先輩、早く早く」
いつも以上に ぐいぐい来るのやめろ
ウツロ「よし、いいか こうやって腕を持って・・・」
ラフなカッコをしたミラは体のラインがばっちり見えた・・・スタイルいいな・・・
いかんいかんいかん
・・
・・・
・・・よし大丈夫
ミラ「ウツロ先輩って結構 筋肉質なんですね・・・」
撫でるな
早く終わらせてしまおう。
おそるおそるミラの体に触れる。
ミラの体はぷにぷにしていた。
意図せず心臓がバクンバクン鳴っているのを感じる。
何を変に意識しているんだ俺・・・カルロに教えてもらった時は普通だったじゃないか
ウツロ「いいか?こうやって足を腕に絡めてだな・・・ここをこう ねじる と関節が・・・」
ミラ「んんっ」
ウツロ「・・・変な声出すな」
ミラ「・・・」
その時のウツロ先輩は顔が赤く見えた。
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翌日、北支部の昼休みにて
ミラ「『冷静に考えたら男女でそんなことするのも良くない』ってなって その日はお開きになったんだ・・・うう・・・もっと教えて欲しかったのに」
案外ヘタレなんですね・・・ウツロさん
ケーリーさんはなんだかため息が出た。
関節技ねぇ・・・あれって教えていい技だっけ?
カルロには無料で教えてもらったようなものだったし、別にいいか
教えれるほど技を記憶してもいないが・・・