ウツロ エルフという種族

エルフという種族




エルフは耳のとんがった種族である・・・




それだけだと人間と何も変わらないように感じるが
エルフと人間には大きな差がある・・・


まず、第一に容姿が端麗で背が高い者が多いのが特徴だ。
種族的に長寿であり、年をとっても容姿がほとんど変わらない
人間ならば誰もが羨ましがる長所である。


次に、魔力が高い者が多い。
魔法自体エルフの発祥とする説も多く、魔力を扱う技術力も高い。
また、人の魔力量を見通すスキルを持っている者も多いらしい。



これはつい先日の話だが、
街の通りですれ違ったエルフがいた・・・
とても鼻筋の通った美人で、長い薄い金髪がサラサラと輝いていた。


そんな彼女がウツロを一目見た時・・・
こうつぶやいた・・・




「ふ・・・ふふふ・・・あなた・・・とっても矮小ね・・・」





魔力・・・魔力のことだと思うけれど・・・
心に深い傷とトラウマを負うことになったのは言うまでもない・・・




その他、魔法の根源に近い 特殊言語 を持っていたり
色々と人間よりも優れた特徴が多く、

エルフのほとんどは人間を『下等生物』として差別する者も少なくないらしい。





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行商団・・・
若い男性集団の話題と言えば、だいたいは婦女子の話だったりする。


「ああ、やっぱりエルフの女性はいいよな・・・」
「わかる、わかる・・・人間・・・特に俺らなんて相手にしてもらえないと思うけどなぁ・・・」
「はぁ・・・」



レーベル「・・・ふふふ・・・そこの哀れな男どもよ・・・実はワシはな・・・エルフなんじゃよ」




「この間、俺なんて・・・矮小ね・・・って言われたんだぜ」
「バッカ・・・それは逆に・・・喜ぶところなんだぜ?」
「わっかんねーよ」



レーベル「ワシの話を聞かんかーい」



レーベル婆さんが・・・やたらと『自分はエルフ』アピールを繰り返してたが・・・
誰も信じていなかったように思う。
そういえば耳の形がそれっぽい気もするけれど・・・



ねぇ・・・