はたく
和菓子屋のおばあちゃん
和菓子屋のおばあちゃんは自分のことを『異世界出身』だと言い張る。
孝一は小学校の帰りによくここを通っていた。
婆ちゃん「孝一・・・今帰りかえ、ほらほら賞味期限切れの饅頭をやろう。」
孝一「わーい」
饅頭には『異世界』と印字されていた。
孝一「これなんて書いてあるの」
婆ちゃん「・・・」
たまたま持ち帰った饅頭を母が食べた。
母「孝一・・・これおいしいわね・・・」
孝一(・・・でもそれ賞味期限切れだけど)
母の口に合うものだったらしくたびたび買いに行かされることになる。
孝一「あのころは賞味期限がなんなのか分からなかった・・・でも、もうだまされない。」
婆ちゃん「流石にお金をもらう場合は、ちゃんとした饅頭を出すわい。」
異世界饅頭
しっとり皮の中にさつま芋やジャガイモのすり潰した餡が入っている。甘い玉ねぎとかダシも入っている半分お惣菜みたいな饅頭