はたく 悟りの豆太

はたく




クズの孝一
だるい+クズ



異世界ドラゴン










悟りの豆太




ここ数日・・・俺は・・・ブルーだった・・・
俺は叫んだ。
「正直、水上が羨ましい、俺もテスラ先生とツーリングしたい、超したい。」



俺の心はすさんでいた・・・ボロボロだった。



姉「豆太 暇だったら牛乳買ってきて」
豆太「・・・俺の心は真っ黒なんだ・・・」
姉「買ってきてよ」

姉に逆らえるわけもなく・・・



「いらっしゃいませー」



なん・・・だと・・・
明けない夜がない様に・・・俺の心にも夜明けが・・・訪れたのだった・・・






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「俺、参上」




豆太は颯爽と孝一の前に現れた。



豆太「前回のことは・・・お互い水に流そうぜ・・・」
孝一(前回のことってなんだっけ?)



・・・



孝一「・・・テスラ先生と?・・・何もないに決まってるだろ・・・むしろ拳銃とか発砲されたし」

豆太「・・・なるほど・・・照れ隠しか」
孝一「どんな照れ隠しだよ・・・」




豆太「・・・ふふ・・・お互い・・・モテる男は辛いな・・・」
孝一(・・・お互い?)


豆太「ふふ・・・あそこのコンビニに俺のフィアンセがいるわけだが・・・」





普通に牛乳を買ってくる豆太・・・





豆太「・・・見たか?あの店員俺にべた惚れだろ?」
孝一(???)


いらっしゃいませって目を合わせて言ってくれる・・・
「それ普通・・・」
おつり渡すとき・・・手を添えてくれたんだぜ?
「・・・・」




豆太「部外者のお前にはわからないかもしれないが・・・確かに彼女は俺に対して特別な感情を抱いていると・・・そう感じるね。」
孝一「・・・」




数日後・・・
徐々に自信をなくす豆太




豆太「・・・そんなまさか・・・すべて俺の妄想だというのか・・・」
孝一(・・・それ以外に何があると?)



豆太「いいぜ?・・・たった今・・・ここで証明してやる・・・彼女の俺への愛が本物だってことをな・・・」
豆太は再びコンビニに駆け出して行った。
孝一「・・・やめた方がいいって」




水上は・・・壁を殴っている。
俺にだって・・・壊したい壁がある・・・
でもそれは・・・他の奴を妬んで 他の奴の方を眺めていても解決しない問題なんだ。
俺は自分の壁に・・・向き合わなくちゃならないんだ!!!





豆太はコンビニに駆け込んで叫ぶ。
「すいません。あの・・・結婚してください!!」





豆太・・・連敗記録更新・・・









水上・・・お前俺にこう言いたいんだよなぁ
「壁ってのは自分の正面にしかねぇんだよ。」と俺も自分の正面にある壁に向かい合ってみるぜ。







クラスカースト・・・



孝一と大海のクラスは離れているので一緒になることはない。
孝一はクラスで誰にも相手にされていない。
というか孝一は基本クラスでは寝ている。


豆太「・・・おい、水上」
孝一「・・・え」
豆太「・・・お前はいつも寝てるな・・・」



孝一「・・・昨日も遅くまで殴っていたからな・・・エンジョイ勢とは違うんだよ・・・」



豆太「エンジョイ勢でもないから・・・」




そんなことより、どうすればクラスカーストの上位に行けるか考えるべきだと思う。
なぜかって?
上位へ行ければ、月江さんと話せるかもしれない。

月江さんって?












大海の肩を持つ孝一、腕を伸ばす大海、お互いの力が拮抗して膠着状態に入る。

大海「・・・ハグは・・・欧米では・・・一般的な挨拶だよ?」




ですよね、テスラ先生?





テスラ「・・・え?・・・ええ、・・・そうですね。そうです、そうです。」
テスラ先生はぷぷぷと笑いながらこちらを見ている。


ちくしょう、こっちの事情わかってて楽しんでるな・・・


孝一「・・・ここは・・・日本だし」














オークさーん



どうする?・・・人間を助けて、自己満足に浸って・・・それどどうなる?













映画デート


大海「・・・今度一緒に・・・映画に行かない?」


孝一「・・・なんで?」



大海「・・・えーっとそれは・・・そう・・・真田流の修行の一環で・・・」

孝一「・・・よし、行こう」


大海(・・・ああ・・・ごめんなさいユズハ師匠・・・真田流を・・・言い訳に使ってしまって・・・)




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母「孝一、どこへ行くの?」

孝一はいつものジャージ姿だった。十中八九 壁殴りに行くんだろうけど・・・

孝一「大海と映画に・・・」



・・・・ん?今なんて言った?



母「そのかっこで行くの?」

孝一「・・・真田流の修行の一環だって・・・大海が・・・」

母「・・・・」

孝一「・・・・」